甘さ控えめスイーツにはこの色を
食欲のわくデザインとはなんでしょう。
食欲は、何をもって感じるのでしょうか。
★今回は、暖色寒色ではない色のお話★
〜食べ物と色の関係〜
空腹を感じて、食欲は感じるものですが、さらにその空腹に拍車をかけるものはなんでしょう?
答えは、色です。
色は、あなたが思っている以上に味覚に大きな効果をもたらしてくれます。
たとえば、高級メロンと柿を目隠しして食べたところその違いはわからないほど。
せっかくの高級メロンも視覚あってこその味なんて、少し残念な気もしますが、視覚が味に大きな影響を与えるパワーはこれほどすごいのです。
その食べ物(食材)・料理の味、美味しい・美味しくないという判断は視覚によって成されるというものだとされる研究結果もあるので、お墨付きです。
つまり、食欲を引き出すためには視覚がポイントになります。
そして、視覚の中でも特に大きな力を持っているものが色(カラー)なのです。
〜日本人がもっている食欲色〜
まず、ここでお伝えしておきたいことがあります。
食欲を感じる色は、国や文化によって変わってきます。
例えば、私たち日本人は黒へ味の深みを感じる傾向がありますが、外国(西洋系)の方にとっては同じように感じないと言われています。
反対に、黄緑や紫色、赤や水色などカラフルなショートケーキをみても私たちはあまり食べたいと思いませんよね。(SNS映えを考えると食べたくなるかもしれません)
しかし、アメリカの方では食欲を感じやすいと言われています。
これは、その人が生活してきた環境が理由です。
黒色でいうと、私たち日本人は、幼い頃から黒ゴマや海苔、昆布などに慣れ親しんでいます。
また、日本料理では、黒やそれに近い濃い色の食器や湯呑みも多く、黒を口にすることが日常的です。
そして、そこに日本人は味わい深さを感じます。
羊羹やあずき餡は、濃く黒色に近い色であることによって甘みも強く感じやすいと言われています。
しかし、西洋の方は、黒い食べ物はあまり多くないので、黒色と食べるがリンクしにくくなっています。
このように、国や文化によって感じる色は違うので、狙うターゲットが外国の方である場合は注意が必要となります。
さて、少しだけお話がずれてしまいましたので話を戻しますね。
これまでお伝えしてきたことから、日本人が食欲のわく色とは、
第一条件として、その色が食べ物へリンクしやすいかどうかというところがポイントだと言えます。
加えて、私たち日本人は、鮮やかな色を見ると食欲が増進させられると言われます。
鮮やかな色を見ると胃腸が活発に動き出し、食べたいという欲求が生まれてくるのです。
〜食欲をそそるデザインづくりとは〜
色と食欲の関係について少しご理解いただけたでしょうか?
食欲をそそるデザインを作るときは、ぜひ、どの色が伝えたい感覚とリンクするかに注目してみてください。
辛いラーメンなら、赤ではなく黒も混ざった濃いめの赤。
辛いだけでなく、深みある味だということを感覚的に伝えられることができるでしょう。
甘いケーキなら、ピンクを使うのがおすすめです。
ピンクは、甘みを強く感じさせてくれる色と言われています。
試食を出すときは、ピンク色のお皿やミニカップを使うとよいでしょう。
また、甘さ控えめのスイーツもピンクを使うことでより甘みを感じてもらいやすくなります。
いちごをアピールしたいなら、真っ赤というより、少し濃いめのピンクを混ぜてみて。
真っ赤もよいですが、ピンクが一部混ざっていることで、お客さんは頭の中でその味わいをより掻き立ててくれるでしょう。
ピーマンなら、黄緑ではなく緑色を中心に使いましょう。
緑色を使うことが多いと思いますが、単にベタッと塗られているよりは色の変化があることでお客さんからは一層、立体的・現実的にピーマンを感じてもらえ、同時に味わいの想像へつながりやすくなるはずです。
伝えたい味や食材、食べ物とリンクする色を見極めて使っていきましょう!
〜まとめ〜
その食べ物や料理とリンクする色を使う
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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
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この内容は、あくまで個人の経験や学習によるものですので、すぐに売り上げが上がる確実な方法などとは捉えず、こんな考え方や方法もあるという目で読んでいただけると幸いです。
抹本