カラー配置でこんなに差がつく②
★今回は、明るい色・濃い色など、同じ色でも見た目に差が出る並べ方について★
前回のお話「4色以上の並べ方①」の続きになります。
【結論】ポイントは、自然の法則に沿って並べることです。
〜自然に沿った法則とは〜
ではまず、「自然に沿った法則とは何か」ということからお伝えしますね。
方向を
左から右へ、上から下へ向けて
色を
薄い色(淡い)から濃い色へ、明るい色から暗い色へ
並べていくというものです。
簡単にまとめると、
〈左・上〉 → 〈右・下〉
薄い色 → 濃い色
明るい色 → 暗い色
このようなかんじです。
では、なぜ自然の法則に沿って色を並べた方がよいのか?
それは、人は多くの場合に左→右へ目を動かすため、自然の法則沿った並べ方をすれば、安定感が生まれて人は自然と落ち着くからです。
内容を見てもらうとき、落ち着いた状態であれば、ゆっくり内容を検討してもらえる可能性も高まりますよね。
この方法も前回の記事と同様に、商品陳列としてよく使われる方法でもあります。
あなたがパン売り場に行った時、ペンの色はどのような順番で並んでいるでしょうか?
左→右へと順に「淡い色→濃い色」や「明るい色→暗い色」というかんじに並べられていないでしょうか?
色がグラデーションで並んでいることで、色のわずかな違いや太さなどじっくり検討した覚えはありませんか?
この自然に沿った並べ方によって、内容にリズムが生まれるのです。
リズムあるデザインには、楽しい気分をもつくりだしてくれますね。
〜デザイン制作で使うなら〜
デザイン制作で、使うなら、いくつかある項目の背景色をそれぞれ決めて、グラデーションに並べてみたり、
商品を紹介するときポスターなどに載せる商品写真を自然の法則に沿った並べ方にしたりとさまざま活用できます。
以前作ったポスターでは、ドカンッと目立つところに上記の配色して全体をまとめる主役を作りました。
ガス会社さんからの説明冊子にもこの配色を発見しました。
これを見たとき、とても見やすいと思いました。
そして、個人的にではありますが、ちょっとだけどんな内容かなと楽しい気分なれたことを覚えています。
また、ハンドメイドの方でメッセージカードを製作する場合、虹色になるような色合い(例えば、ピンク・オレンジ・黄色・黄緑・水色)のデザインを1セットとしたり、
一色の場合、その明るさの違う色(白は白でも例えば、ホワイト・オフホワイト・アイボリー・レモン色に近い白)のデザインを1セットとしたりして販売する方法も考えられますね。
もしくは、デザイン自体にその配色を入れてみるなど。
こちらも以前私が作成したものですが、線の太さを部分的に変えても、配色によって安定感を得ることができました。
チラシのデザインなら、伝えたいことを5〜7つに区切って、区切った項目ごとに色を決めて、トーンの図を参考に自然の法則に沿って並べるといったこともできます。
または、チラシやwebのようなデザインでアイコンやボタンのデザインを作る場合、色を自然の法則に沿ったものに決めて並べることもできますね。
そのほか、パッケージであれば、味が違えば味ごとに色を変えるのは、もちろん味の変化がなくても色デザインに変化を与えてみても興味を持ってもらえるものになるでしょう。
紹介させていただいた制作を含めて、少しでもイメージのご参考のお役に立てていただければ嬉しいです。
〜色は感覚的に並べないように〜
最後に、色は感覚的に並べるのではなくぜひ、トーンの図を参考にしてみてくださいね。
この図は、PCCS(=日本色研配色体系)によって定められたトーン(色の調子)の名前それぞれのイメージをあらわしたものです。
※詳しい図はこちらに貼られています↓
http://www.sikiken.co.jp/pccs/pccs04.html
(日本色研事業株式会社さんのページへ移動します)
この図を簡単にご説明すると、左から右へ向かって「淡い→濃い」となり、
上から下に向かって「明るい→暗い」となっています。
あなたの作っていらっしゃるデザインででできる部分があれば、ぜひ色でリズムをつけてみてください!
〜まとめ〜
・配色は、自然の法則に沿った並べ方にする
・自然の法則に沿った並べ方とは、左→右へまたは上→下へ向けて順に「淡い色→濃い色」や「明るい色→暗い色」と並べること
・色の並べ方はトーンの図を参考にして配色すること
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
#デザイン
#色の配色効果
#配色
#ビジュアルマーチャンダイジング
#カラー
#グラデーション
#サイト
#科学
#デザインで付加価値をつける
#売上を上げる
この内容は、あくまで個人の経験や学習によるものですので、すぐに売り上げが上がる確実な方法などとは捉えず、こんな考え方や方法もあるという目で読んでいただけると幸いです。
抹本