ファーストコンタクトの演出
★今回は、売上に大きく関わるのに見落としてしまうことのお話★
パッケージや小箱のデザインをするとき、あなたは何を考えて作り上げますか?
もし、あなたが今そのようなデザインでない場合も、よろしければ一緒に考えてみてください。
〜デザイン内容のまえに考えなければならないこと〜
どのようなデザインがいいか、どのような色が目を引くか、どのようなイラストを入れたらお客さんのハートをつかめるか。
お客さんの気持ちや反応を考えたり
デザインでどんな誘導ができるか検討したり
どんな素材を使うか吟味したり
その商品を表現するためのデザインに注力することだと思います。
でも、デザイン内容のまえに、どんな風にそのパッケージが陳列されるか、積み上げられての陳列か平置きかなどを確認しましょう。
販売場所の状態が決まってない場合でも、その形状からどんな風に置かれるかは想像できるはずですよね。
例えば、箱型のパッケージなら、箱の上に箱を置かれて2段で横並びになるとか。
そのうえで、パッケージのどこに何の情報を配置するべきかを一度考えましょう。
先ほど例に挙げた箱型パッケージなら、パッケージを積み上げ式に陳列されることが多いでしょう。
しかも、陳列が棚の最上でなければ、6辺の側面があるうちの正面の1面しか、商品のアピールに使えないことになりますね。
このパッケージは、とても強いデザインだと思います。
陳列されるテーブルが低く、積み上げられた結果、真上からしかお客さんにアピールできません。
しかし、このパッケージは真上から見たときに一番目に入るパッケージ面に大胆に目立つものを載せています。
その1面その商品の核となるイラストが描かれていますね。
お客さんが手にとって箱の側面を見てくれるためには、どの情報を載せる必要があるかを取捨選択する必要があり、それがとても重要なのです。
キャラクターと強い関連をもつ商品であれば、そのキャラクターが見えなければ購入される機会を失うことにつながることも...
〜お客さんとのファーストコンタクトは何か〜
正面の内容がよいものであれば、お客さんは自然と手に取り、ほかの情報も見ようとしてくれるでしょう。
せっかくよいデザインができても、見えなければ意味がありません。
伝わらなければ意味がないのです。
デザインは、お客さんとその商品とのファーストコンタクトをつくるツールでもあります。
「デザインをつくる」というと、デザイン内容について注力してしまいがちです。
しかし、デザイン内容を考える以前に、どのような状態で販売されるかを確認して、それに沿ったデザイン配置を想像し、考えてみましょう。
〜まとめ〜
デザイン内容のまえに、商品陳列を想像する。
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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
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この内容は、あくまで個人の経験や学習によるものですので、すぐに売り上げが上がる確実な方法などとは捉えず、こんな考え方や方法もあるという目で読んでいただけると幸いです。
抹本