違和感がつくりだす注目のデザイン
★今回は、違和感とデザインのお話★
反対に真夏に長袖で厚手のトレーナーを着ている上半身。
反対に真冬に肌の露出度の高いサンダルを裸足で履いている足。
身に付けるものや服装は人それぞれ自由で、それに対して何か言いたいというわけではありません。
しかし、ただ通りすがりにそのような様子を見るとなんとなく気になりますよね。
なんとな〜く違和感を感じてしまう。
違和感。
このような「気になる」は、三角や四角のような形状でも言えることです。
違和感の種類は少し違うものではありますが、このような感じ方はデザインに応用できますので、今回はそれについてお話していきますね。
〜違和感とは〜
突然ですが、星型と丸い形、どちらがあなたの中で見慣れた形ですか?
私の中では丸い形です。
丸い形の方がたくさん見る機会があるからです。
星型はイラストや人工的に作られたグッズなどでよく見かけますが、丸い形はイラストやグッズをこえた自然の中でもよく見かける形ですね。
あなたも私も、さまざまな形のなかで特に自然界に存在する形は見慣れていますよね。
人は、経験から判断する傾向があります。
その傾向からして、私たちは自然界にないものやみなれていないものには、違和感を感じやすいです。
ただ、デザインでは、その違和感を作り出すことができれば、より一層相手の目につきやすいものに仕上げられるのです。
違和感を作ることが注意を引きつけるポイントとなります。
〜自然界にある形とない形とは〜
自然界に存在する形とは、例えば三角形や四角形、丸など。
自然の中で見つけられる形です。
あなたが幼い頃から見慣れている形だと思います。
反対に、自然界に存在しにくい形とはどのような形でしょう。
例えば、逆三角形やひし形、星型など人工的に作られたような形のことです。
自然の中では見つけにくい形ですね。
先ほどお伝えしたように、見慣れていないものに対して私たちは違和感を覚えます。
そして、あなたは、今まで違和感を感じてなんとなく気になったことはありませんか?
違和感のないものと違和感のあるものが並んでいるときに違和感のある方を見てしまったり。
これをデザインとからめて考えてみましょう!
〜わざと違和感作るデザインとは〜
ここまで以下のようなことをお伝えしました。
・人は見慣れない形に違和感を感じる
・違和感を感じるものは注意を集めやすい
・見慣れない形とは自然界であまり見ない形
したがって、自然界で見つけにくいような形をデザインの中で使うことができれば、違和感を作れるということ。
見た人は、自然界には珍しい形が違和感となって目に飛び込んでいきます。
そして、それを機に色や文字の配置によって視点を誘導するのです。
ただ、単に違和感を作るだけではもったいない。
どうせ形を入れるなら、伝えるべき印象も一緒に伝わるようにした方が商品全体のイメージにもつながります。
せっかく気になってみてもらえても、お客さんに持ってもらいたい印象が伝わらなければ意味がありません。
高級志向で売り出すはずの商品が、チープに見えて値段が高すぎるという印象がつけば危険です。
オシャレな印象を与えたいのに、派手な印象を持たれてしまえば、狙っているターゲット層から購入してもらいにくくなるでしょう。
しかも、印象は一度つくとそれを覆すことが難しいものです。
だからこそ、せっかくデザインを作るなら、使う素材(形)は、なんでもよいというわけにはいきませんよね。
使う形によって伝わる印象は異なります。
目的は目に止めてもらうことであっても、その先のことも考えてしっかりと与えたいイメージに合わせた形を使うようにしましょう。
今回は、自然界ではなかなか見当たらない形を使うことが人の目をとめるポイントになるというお話をさせていただきました。
加えて、使う形によって与える印象が変わるというこももお伝えしました。
次回は、三角や四角、丸などの形は基本的にどののうな印象を与えることができるのかについてお伝えしたいと思います。
次回のお話も含めて、「違和感」と「形」を組み合わせてつくりたい印象を作るために役立てていただけたら嬉しいです。
〜まとめ〜
・人は見慣れない形に違和感を感じる
・違和感を感じるものは注意を集めやすい(見慣れない形とは自然界であまり見ない形)
・形ひとつで与える印象がかわる
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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
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