顔の表情はデザインで必要あるか?
★今回は、デザインにおいて顔の表情が必要かどうかということについて★
まずは、お急ぎの方に向けて、結論から。
【結論】表情は、みた人が推測できる程度変化のあるものの方がよいです。
〜表情から学ぶ出来事がありました〜
今日は電車で帰宅途中に少し心がほっこりとなる光景と出会いました。
人の顔の表情でここまで、温かくなるんだなと思った出来事でした。
私が電車の出入り口近くに立っていました。
電車が停車して、私の立っていたドアの向かい側のドアからひとりの女性が乗ってきました。
恐らく、その女性はカフェかベーカリーで働いた帰りなのでしょう。
なぜなら、その女性の胸に店名のような名前とその女性の名前のようなものが書かれた名札が付けていたからです。
きっと名札がついたままになっていることに気づいていないのでしょう。
声をかけたいなと思ったのですが、女性との距離も少し離れていたこともあって、なんとなく気がひけてしまいました。
あの電車の空間で、女性の元に歩いて行って話しかけることを想像したら、少し恥ずかしくなったんです。
なんとなくですが。
我ながら、一歩がでなかったのが少し悔しいですね(笑
さて、その続きです。
ほんの少し経ってから近くにいた男性が、少し微笑んで女性に話しかけました。
女性は、その男性と話すと同時に胸についていた名札を急いで外していました。
恥ずかしそうに笑いながら、お礼を言うようにコクリと頭を少し下げた女性。
今日私が出会ったほっこり出来事はここまでですが、この光景をみていて、人の表情ってそれだけで印象が変わるなと感じました。
もし、男性がムスッとした表情で女性へ話しかけたら、きっと女性は男性を警戒してしまい、男性は女性に怖がられて、私がみたようなすぐに解決するようにはなかったと思います。
男性の表情がやさしいものだったからこそ、ほっこりとなれるような結末になったのだと思うのです。
大げさかもしれませんが、表情ってとても力があるものです。
なぜ、そう言いきれるかというと、人は表情(人の顔)についてとても敏感だからです。
〜人が敏感なのはどの刺激?〜
前にも少しお話させていただく機会があったのですが、人が顔を認識するときに働く脳の回路は人の顔を認識する専用になっているといわれています。
あなたも私も、人の表情に対しては特に敏感なのです。
私たちは、いつも相手が自分のことをどのように感じているかということを把握しようとしているからです。
そして、把握するために人の表情を観察するのです。
意識していなくても、脳は働いています。
たとえば、なんとなく点と点と線の集まりが人の顔形に見えたことはありませんか?
壁のキズ跡や、木目の模様、石に入った筋など、幼い頃からの記憶を思い出してみてください。
きっと、自然と表情に見えておもしろいなと思ったものがあるはずです。
コンセントの差込口でさえ、表情に見えてきます。
少しでも思い出したり、感じたりしていただけると嬉しいです。
物に対してさえも、自然と顔に見えてしまうほど、本当に人は「人の顔」に敏感なのです。
〜この性質をデザインで使うには〜
ここまで、いかに私たちが人の表情に対して敏感かということをお伝えしてきました。
こんなに、人の表情に対して敏感なのですから、デザインで使わない手はないですよね。
今までの記事では、人の写真を使った方が、よりお客さんの注目を集めやすい・気づいてもらいやすいとお伝えしてきました。
それはそうなのですが、今回はそれに加えて「人の写真を使うなら、その表情が
わかりやすいものを使う」方がおすすめだとお伝えしたいです。
人の表情があって、それに対してよい印象を持てばより高感度も上がり、反対に悪い印象や怖い印象をもたれると高感度が下がると言われています。
また、表情を活用すればお客さんがそれに対して一層何かしらの反応をもってくれるということです。
つまり、表情の写真を使うとき、できるだけそこに映る人の表情がどのようなものなのか、お客さんが見たときに感じとりやすいもののほうがよいでしょう。
そこにある表情は、何を表しているかわからないものよりも、お客さんがパッとみて「喜びか」「悲しみか」「感動を感じているのか」などそこにどのような感情があるのか感じとれるくらいの表情の写真を使う方がおすすめです。
人は表情に敏感です。
ということは、「そこにある表情がどのような気持ちを表しているか」を写真をみたお客さんがある程度しっかり感じられるものの方が印象をもってもらいやすいということにつながりますね。
そして、それによって客さんから好感を持ってもらったり、持ってもらわなかったり。
少なくともお客さんから「Yes」か「No」の反応をもらいやすくなります。
〜デザインとマーケティング〜
お客さんから◎や✖️の反応を得られれば、それは必ず次へ活かせますよね。
したがって、お客さんから反応が得られやすければ、それだけマーケティングへも役立てることができるでしょう。
(もちろん「No」より「Yes」と反応の方が嬉しいものですが)
ただ、ここで気をつけていただきたいのが、一般的にマイナスイメージの表情でもときにはプラスに働くということと、
表情は、背景によって様子が変わるということをぜひ頭の隅に置いておいておくことを忘れずに。
商品によっては、悲しい表情を見せて共感を呼ぶこともできますよね。
また、表情によっては、背景でその感じ方も変わることがあります。
そして、それが購入や◯◯したいといったお客さんの意欲へつながるものもあります。
感動を呼ぶ映画などもその一例と言えるでしょう。
一見マイナスイメージの表情であっても、内容によっては、お客さんには好感をもってもらえるものもあります。
一般的に悲しい表情は高感度が必ず下がるとも言いきれないのが少し難しいところです。
ただ、特定が難しいものであるからこそ、最低でもお客さんから「Yes」か「No」の反応をもらう必要があるのです。
デザインは、売上を左右するマーケティングと同じです。
デザインだと、クライアントの意向や使う写真が決まっていることもありますし、なかなかそうはいかない場合もあると思います。
だから、ぜひできる範囲で、表情がより伝わるような背景を入れるなど、決められた範囲内でぜひ一度検討されてみてくださいね。
ちょっと内容が深くなって、難しくなってしまいました。
つい熱が入ってしまいまして。
反省です。。。
しかし、よろしければ、表情のチカラやそれを使ってあなたができることを、時間が空いたときなどで考え活用いただけと嬉しいです。
〜まとめ〜
・人は表情にとても敏感
・デザインで表情を使うなら、何を感じているかがある程度わかる表情を使用すると、よりお客さんの反応を得やすくなる
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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
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この内容は、あくまで個人の経験や学習によるものですので、すぐに売り上げが上がる確実な方法などとは捉えず、こんな考え方や方法もあるという目で読んでいただけると幸いです。
抹本