自分事にしてもらうための要素


★今回は、お客さんに、お客さんが見た内容をもっと自分ごととして感じてもらえる方法について★

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お急ぎの方は、結論だけでもみて参考にしていただければ幸いです。

【結構】◯◯%より実数で伝える方が自分と重ねて考えてもらえる。


ただ、伝える内容によって◯◯%の方がいいこももあるので注意が必要です。

 


〜パーセンテージと実数の感じ方は違う〜

あなたは、次の①②では、どちらの方が怖く感じますか?


①副作用で死亡する可能性もあるが、成功率95%の20歳の若返りを実現する美容投薬


②投薬を受けた人の20人に1人が死亡する20歳の若返りを実現する美容投薬

(※若返りは体型や代謝など全てを20年前の状態に戻すというもの)


①②はどちらも同じ意味の内容です。

数字的には同じことを伝えているものですが、②の方が恐ろしく、試したくない気持ちになる人が多いのではないでしょうか。

 

あなたは、いかがでしたか?

 


ちなみに私は②の方が怖かったです。

②の方が怖いというより、そんな薬があっても絶対に試したくないと思いました。

 

このことから、分かるように人は、実数(絶対値)を示される方が現実的に考えるのです。

 

 

たとえば、「2%の確率でよくないことが起きる」といった場合と「100人のうち2人が被害にあう」という場合を考えてみましょう。


前者の方は割合が低く感じますが、後者の方は、実際に2人がケガをしてしまう様子を想像してしまいます。

 

つまり、実数を示された方があなたも私もその内容を現実的に考えてしまうのです。

 

したがって、お客さんに「この化粧水は本当にたくさんの人から肌の透明度があがったと言われているんだ」などと

 


商品の素晴らしさやすごいということをもっと現実的に感じながら考えてほしい場合は、実数を使えば、より伝わるということになります。

 

ですので、「お客様の満足度98%」ではなく、「100人の方に聞いたところ、効果を感じたというお客様は98人でした!」というようにもっと実数を使って伝えてみてください。

 

そのようにすれば、お客さんからより現実味をもってその内容を感じてもらえます。


それだけではなく、実数を用いることによって、先ほどの「2人がケガをする」の例えで自然と2人がケガをするところを想像してしまったように

 

お客さんにその商品の素晴らしさを想像するところまでしてもらいやすくなるのです。

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ここまでは、しっかり伝えてアピールしたいことについては、パーセンテージで示すより実数を示すことが大切だという内容でした。


つまり、ポジティブなイメージを相手に強く伝える場合についてでした。

 


しかし、そのときどき、伝えたい内容によってはあまり実感をもってほしくないものや仕方なく伝えなければいけない内容もありますよね。

 

そういったときは、どのようにすればよいのでしょうか?

 

 

〜マイナスイメージを持たれたくない場合はどうするか〜

マイナスイメージをあまり持たれたくないけれど、伝えなくてはならないときってありますよね。

 

商品◯◯万個のうち、◯◯個に必要なものが含まれていなかったなど。

 

そのような場合は、パーセンテージ表記を使うほうがよいです。


悪いお知らせには変わりませんし、その内容も変わりません。


ただ、その内容を見た人が、少なくともよくない内容と自分を重ねて想像する可能性が低くなります。

 


次の例を見てみましょう。


「誤まった成分が入り、ひどい悪臭を発することになった◯◯香水は、全体のわずか1%にとどまった」

という方と

「誤まった成分が入り、ひどい悪臭を発することになった◯◯香水は、販売した100個のうちわずか1個」

 


どちらがマシに感じられますか?

 


前者の方がマシではないでしょうか。

 

 

伝えるべきマイナスな内容は、必ずしっかりと伝えなければなりません。


ただ、伝えるに当たって、今まで支えてきてくださったお客さんの期待をあまり裏切りたくないという想いも同時にあるはずです。

 

せっかく今まで期待してくださったお客さんの失望や衝撃をできるだけ少なく抑えたい場合には、パーセンテージの方が有効に働いてくれるでしょう。

 

〜厳密に100%に近いと伝えたいなら〜

さて、ここまでポジティブな情報を伝える場合とネガティブな情報を伝える場合の実数とパーセンテージの使い方をお伝えしました。

 

ただ、ポジティブな情報でも、商品によっては「ほとんど100%で素晴らしい商品だ」というこもや「◯◯の成分を使わずにほとんど0%に近い値で抑えることに成功」などと伝えたいこともあると思います。

 

そのときには、実数でなくパーンテージで表示するのがおすすめです。


あるオイルフリーの化粧品で、99.98%オイルを使っていないとします。


この場合は、堂々と99.98%と伝えた方が有効です。


なぜなら、お客さんに99.98%という数字を理解してもらいたいのではなく、ほとんど100%に近いんだということを伝えることが目的だからです。

 

このように、ポジティブな情報でも、その数字の内容を理解してもらいたいのではなく、ほとんど100%だとか、ほとんど0%だということを伝えたいときにもパーセンテージの表記はおすすめです。

 

デザインで「◯%」とか、「◯◯人にきいた結果・・・」とかアイコンを作って入れたりすることもあると思います。


アイコンを作らずとも、この言葉を入れてといわれる場合もありますよね。

 

 

そのようなとき、それをみたお客さんに何を一番伝えたいのかを考えてみて、それにあった方法で実数か◯◯%かを使ってみてください。

 

 

PS.

個人的なことですが、最近、私はメイク道具を選ぶとき、◯◯成分99.7%などに弱い気がします。

 

 

 

〜まとめ〜

・ポジティブな情報を伝えたいときで、特に数字を理解してもらいたい場合は、実数を使って示すと効果的


・ポジティブな情報を伝えたいときで、数字ではなく、「ほとんど100%」や「ほとんど0%」を伝えたい場合はパーセンテージの表記で示すと効果的


・ネガティブな情報を伝える場合は、パーセンテージの表記で示すとその内容がマシになる

 

 

 

 

 

 

 


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この内容は、あくまで個人の経験や学習によるものですので、すぐに売り上げが上がる確実な方法などとは捉えず、こんな考え方や方法もあるという目で読んでいただけると幸いです。

 

 

 

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