高齢化社会に向けたデザインの準備

高齢化社会に向けたデザインの準備


【結論】①高齢者をターゲットとする場合、ネガティブな情報は取り除き、ポジティブな要素を詰め込む

②高齢者に向けた制作では、よりわかりやすくスッと理解ができるものを

 

 

 

前々回、ターゲットを絞りましょう!というお話しをさせていただきました。

 

 

 

※前々回の内容はこちらから↓

https://design-no-kagakusiki.hatenablog.jp/entry/2019/06/13/231211

 

ターゲットを設定してない場合、せめて男女だけでもターゲットを絞って

 


「おもに男性or女性へむけて」という風にして、どちらをメインと考える方か決めたうえでデザイン制作を進めていくことが大切です。

 

 

 

そして今回は、年齢で分けた場合、デザインで気をつけていただきたい内容をお伝えしようと思います。

 


年齢で分けるといっても、こちらも前回のようにシンプルなのでぜひ参考にしてくださいね。

 

 

 

今回は、年齢で分けるということですが、具体的には、ターゲットが高齢者の方かどうかというところで分けます。

 


〜高齢者とどのように判断する?〜

高齢者といっても、とくに統一されている決まった年齢は決められていないのが現状です。

 


しかも近年は一層、どれほど年齢が高い方であっても外見も気持ちも若々しく、元気で素敵な方がたくさんいらっしゃいますよね。

 


しかし、基準があった方がわかりやすいので、WHO(世界保健機関)での定義をご紹介します。

 


WHOでは、65歳以上を高齢者とされています。

 


きっと学生のときにあなたが習った内容と同じものでは無いでしょうか。

私も調べてみて、社会のテストに出題されていたことを思い出しました。

 


少し懐かしいですね。

 

 

さて、話を戻して、そのほかの制度では、70歳以上や75歳以上を高齢者や後期高齢者としています。

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高齢者と判断するために、覚えておくと便利です。

 


〜高齢者がターゲットの場合の工夫〜

そして、ここからが、本題ですね。

 


制作内容のターゲットが高齢者の場合どのような工夫が必要でしょう。

 


色でしょうか?

文字のスタイルでしょうか?

 


どちらも、工夫した方がいい点ではあります。しかし、今回ご紹介することは、もっと単純です。

 


(その1)高齢者をターゲットとしたデザインを作る場合、できるだけネガティブな要素を取り除いてください。

 


例えば、「早いうちから投資をしないと今後の生活はどんどん不安定になる」といったメッセージ。

ほかには、ネガティブなイメージを感じるイメージ画像などです。

 

 

 

高齢者は、後ろ向きなメッセージを無視する傾向にあるからです。

 


つまり、危険や心配事をあおらず、ポジティブなものを投げかける方が効果的なのです。

 


高齢者の傾向として、ネガティブな情報やメッセージは、無視され、反対に、ポジティブなものは見てもらいやすいです。

 

 

 

したがって、先ほどのメッセージなら

「早いうちから投資をしないと今後の生活はどんどん不安定になる」

「投資で楽しい生活を。あの日行けなかった旅行にも再チャレンジ!」

 


というような前向きなメッセージを伝えましょう。

 


また、背景や素材として使うイメージ画像やイラストも、明るく笑顔あるもののほうが効果的です。

 


(その2)できるだけシンプルに、わかりやすく!

 


高齢者は、注意力散漫になりがちです。ですから、サッと頭に入ってきやすく、かんたんに分かってもらえるデザインを心がけましょう。

 


〜まとめ〜

・高齢者の明確な定義はないが、65歳〜75歳以上を基準として考えてみましょう

 


・同じ内容を伝えるとしても、ポジティブイメージのメッセージで伝える(ネガティブな要素は取り除く)

 


・わかりやすく、スマートなものに仕上げる

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

日本では、高齢化社会がどんどん進んでいるので、そこへ向けた制作もこれから増えてくるかもしれません。

 


そのようなとき、ぜひこのポイントを思い出していただけたら嬉しいです。

 

 

 

同じものでも伝え方(デザイン)で変わるのです。

デザインで付加価値を与えられるよう、頑張っていきましょう!!!

 


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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。

 

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この内容は、あくまで個人の経験や学習によるものですので、すぐに売り上げが上がる確実な方法などとは捉えず、こんな考え方や方法もあるという目で読んでいただけると幸いです。

 

 

 

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