ターゲットで変えるデザインとは?
★今回はターゲットによってデザインを変えることについて★
まずは結論から
【結論】デザインもターゲットによって変えた方がよい。ターゲットを広範囲で設定しているなら、せめて性別だけでも分けてみましょう。
まず、あなたにお伺いしたいことがあります。
デザインをつくるとき、ターゲットは決まっていますか?
または、アピールする対象のターゲットはデザインをつくる前に確認していますか?
「いいえ」という方は、これからターゲットについて考えてみてください。
私は、はじめ「ターゲットなんてあんまり関係ないんじゃないか」と思っていました。
なぜなら、私が取り組んできたデザインには飲食系のものが多く、クライアントにターゲットを聞いても特にないという答えばかりだったからです。
ターゲットをできるだけ絞ろうとして色々聞いてみても結局は「老若男女年齢問わず、できれば主に家族や恋人」という回答ばかりでした。
それが悪いわけではありません。
だって、どんな人もみんなに美味しく食べてもらいたいと思うものでしょうし、
クライアント側としてもできるだけ多くのお客さんにきてもらってお金を落としてもらえるなら、それに越したことはないと思うからです。
しかし、ターゲットは決めた方がよいです。
せめて、おもに男性に向けてか、おもに女性に向けてかというとくらいはなんとなく意識していてほしいところです。
なぜなら、同じものでも、男性と女性とではデザインの内容や言葉に対する反応が変わってくるからです。
〜認識の仕方は男女で違う?〜
男性と女性で、それに対する反応(認識)は変わってきます。
これは、脳の研究でも証明されていることです。
例1)イメージと言葉の反応
脳で右脳と左脳をつなぐ部分の働きの活発さが男性と女性で異なります。
これによって、イメージと文章への反応が変わり、男性はイメージに反応しやすく、女性は言葉に反応しやすいということが分かっています。
これを応用する場合、男性をおもなターゲットとして考えているなら、ポスターデザインなどには画像などイメージを浮かべることを助けるものを多めに入れるとよいでしょう。
反対に、女性をおもなターゲットとするなら、イメージ画像は少なめで、アピールしたい言葉を強弱をつけて載せるのです。
例2)ストレスを感じることについて
ストレスを感じている状態への反応を男性と女性を比べるとおもしろい傾向がありました。
男性は、ストレスを感じている状態を好み、女性はストレスを感じている状態があればそこから逃れようと思う傾向にあります。
これを告知ポスターやバナーなどのデザインで応用する場合、男性をおもなターゲットとするなら、
「◯◯の販売はまもなく終了します。ご希望の方はお急ぎください」というような少しストレスを与える呼びかけを行うと効果的でしょう。
反対に、女性をおもなターゲットとするなら、そのようなストレスを与える呼びかけには気をつけなければなりません。
同じような意味でも、「◯◯はもう試しましたか?今ならまだ◯◯引きで体感できます」というように
ストレスを与えないように呼びかける方が、女性の「ストレスから逃れたい」という無意識を掘り起こさずにアピールできるでしょう。
例3)オシャレだと感じる色について
オシャレの感じ方も男女で少し変わってきます。
基本的にオシャレだと感じでもらえる色は、ダークトーンやダルトーンといった暗くて落ち着きのある、グレーが混ざったような色です。
しかし、そのなかでも、とくに男性は、暗めな色をオシャレだと感じ、女性は、それ以外で明るい色でもオシャレだと感じる傾向があります。
さらに、紺色については特殊です。
紺色について男性はあまりオシャレだと評価しにくいのに対して女性はオシャレだと評価しやすいのです。
(男性はスーツで紺色を身にまとうことが多いからだという見解もあります)
このように、ターゲットはせめて男女だけでも決めておいた方が、より有効なデザインやその要素を決められるのです。
そして、よりそのターゲットを呼びやすいものに仕上げることができるということですね。
〜まとめ〜
男女で物事への反応がかわるので、ターゲットを定めてそれに合わせたデザインにした方がより効果がえられる。
無意識のなかにある認知の観点からなので、正直なところでは、やはり必ずターゲットとした人を呼べるとまでは言い切れませんが
少なくともターゲットを決めて(おもなターゲットでもOK)、そのターゲットの方たちの無意識にアピールできる要素を含めることで、気づいてもらいやすい・手にとってもらいやすいということはあると思います。
デザインで、少しでも見せ方を変え、売上をあげていきましょう!!
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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
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この内容は、あくまで個人の経験や学習によるものですので、すぐに売り上げが上がる確実な方法などとは捉えず、こんな考え方や方法もあるという目で読んでいただけると幸いです。
抹本