売上No.1て載せる意味ある?


★今回は、ポスターなどでよく見かけるアピールに意味があるかどうかについて★

 

急いで知りたい方へ

まずは結論からお伝えしますね。

【結論】意味はあります。デザイン制作の中でもその言葉やそれを表すアイコンを目立つように入れた方が、お客さんから選択してもらいやすくなる。

 

 

〜意味あるの?「売上No.1」のうたい文句〜


よくCMでも、ポスターでも、インターネットのサイトでも、ランディングページでも、


あらゆるところに「売上No.1」や「お客様の満足度No.1」とか「大人気」、「リピート率99%」などのワードやアイコンを目にします。

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今日も、電車の中に貼られたポスターで「今一番売れている」というような文言と出会いました。

 


たしかに、そう言われると「なんだろう」と思いはしますが、実際は効果があるものなのでしょうか。

 


ありとあらゆるものに同じようなNo.1やトップをうたうタイトルやアイコンがありますし、見る人も見慣れすぎてあまり意味がないのではないかと思いませんか?

 

 

あなたは、どう思いますか?

 

.......

 

 


でも、実はちゃんと意味のあるものなのです。

 


その理由は、「パンドワゴン効果」が期待できるからなのです。

 

 

〜パンドワゴン効果とは〜

パンドワゴン効果とは、ある選択肢Aを多くの人々が選んでいると、そのAを選択肢する人がさらに増えるという現象のことをいいます。


あなたは、あまり欲しいと思っていなかったものでも、少し興味のあるものであれば

「大人気で品薄になってたけど今やっと入荷してきました。でも、在庫はこれだけです。」

と言われて、少し欲しくなりませんか?

 


その商品が自分以外の大勢の人から受け入れられていると知ると、よりその選択肢を選んでしまいたくなりませんか?

 


それが、パンドワゴン効果です。

 


これは、多数決と同じようなもので、私やあなたが、自分の選択肢が集団と同じものだとちょっとほっとする気持ちになることが背景にあると言われています。


つまり、その他大勢と同じことで安心する心理が背景にあるんですね。

 

 

さて、パンドワゴン効果についてお伝えしたうえで、はじめの話に戻ってみましょう。

 


「売上No.1」や「大人気」というものがあれば、私やあなたは「その商品はみんなから選ばれているんだ」と思います。


そして、それに同調してその商品を選ぶということです。

 


「売上No.1」のようにアピールできる事柄があれば、アイコンでも単に目立たせるだけでもいいので載せておくと、お客さんからその商品を選ばれる可能性が高まるといえます。

 


また、お客さんが2つの選択肢で迷っているときにも、お客さんの購入の背中を押すことができますね。


例えば、あなたが化粧水の購入で2つの商品どちらか決めかねて迷っているとしましょう。


どちらも効能が同じもので、値段もさほどかわりません。


ただ、「満足度No.1」という言葉が目に入ったら、あなたの気持ちはどちらの商品に傾きますか?

 


アピールに対して消極的な考えを持つこともあると思いますが、やはりアピールしている商品に気持ちが動きませんか?

 


ちなみに、私はものすごく優柔不断なので、このような言葉があると気持ちが動いてくれやすくて助かります(笑

 


以前、本当に同じ商品で同じ棚に並んでいるもので、パッケージが違う商品がありました。


本当に中身は同じものですが、パッケージには、たしか、一方は特にアピールされておらず、もう一方は「2秒に1本売れています」というような文言がありました。

 


それだけで、文言付きの商品を購入した覚えがあります。


内容は同じなのに、なんとなく、アピールされている商品を買った方が満足するんですよね。

 


不思議なものです。

 

 

〜パンドワゴン効果の例〜

パンドワゴン効果について理解が深まったでしょうか。


少しでも、なるほど〜と思っていただけていたら嬉しいです。

 


さて、ここで、パンドワゴン効果が使われた例えをご紹介します。

 


例えば選挙。

とくにあまり支持する政党や候補者がいない場合、メディアで優勢だと騒がれている候補者を選ぶ傾向もこのパンドワゴン効果にあたります。


みんなが選んでいるということに同調してしまうのです。

 


また、「どうせ選ぶなら当選してほしい、投票した人に負けてほしくない」という気持ちが反映されていると言われます。


これを「勝ち馬に乗る」とも言います。

 

 

ほかの例としては、シャンプーなどのCMで「◯◯人に△△のアンケートを取った結果◯◯人がはいと答えましたね」というもの。

 


またほかには、facebookTwitterInstagramなどのSNSです。

ほかの人がやっている、自分の周りにやってる人が多いことを理由に始める人も多くいるようです。

 


〜まとめ〜

・パンドワゴン効果とは、Aを選ぶ人が多いことを知ると、自分もAを選びたくなる効果のこと。


・「売上No.1」などのうたい文句は、パンドワゴン効果を理由として購入するお客さんもいるため、デザインの中に使う方が商品を選んでもらいやすくなる。

 


デザインの中には、たくさんの情報を散りばめなければならないこともあります。

 


そんな時は取捨選択が大切になってくると思いますが、そのときはぜひパンドワゴン効果も思い出していただけたら幸いです。

 


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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。

 

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この内容は、あくまで個人の経験や学習によるものですので、すぐに売り上げが上がる確実な方法などとは捉えず、こんな考え方や方法もあるという目で読んでいただけると幸いです。

 

 

 

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