違和感は刺激的
結論からお伝えすると、脳は新しいものを検出しやすい性質をもっています。
したがって、より早く脳に気づいてもらう必要があるとき、目立たせる必要があるのです。
そんなのわかってるよ!という声も聞こえてきそうですが、
ただ、目立たせて気づいてもらうだけでは記憶に焼き付けてもらいにくいと思います。
では、どうやって目立つようにするのか。
今回は、場合によって目立たせ方を変えることについてお話しさせていただきます。
まず、脳が新しいものを検出しやすいという性質についてからお話しさせてください。
脳は新しいものを検出しやすいといわれます。
そして、"新しいもの"というのはその人の"今までの経験にないようなもの"も対象に入ります。
しかし、その人のこれまでの経験に合わせることなんて、至難の技です!
超能力を使うか、その人に教えてもらうかくらいしないとできませんよね?
ましてや、想像もできないくらいの人に気づいてみてもらわなければならない
ポスターやチラシなどのデザインでは、不可能にも程があるといえるくらいのレベルで難しいことだと思います。
では、ほかにどのようなものが"新しいもの"の対象になるのでしょうか?
thinking time
(よろしければちょっとだけお考えください)
どうでしょう。何か浮かんできましたか?
私はこの知識を得るまで想像もつきませんでした。
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答えは違和感です。
脳に違和感を感じてもらうことがカギとなるのです。
違和感をどうつくればいいのか?
それは、
・周囲の様子と変えること
・よくある見慣れた状況を変える
などが挙げられます。
☆周囲の様子と変えることの例☆
例えば、黒い文字ばかりある中に一文だけ青や赤い色の文字だと、パッと見たときイヤでもその文字に気づきますよね?
☆見慣れた状況を変えるの例☆
例えば、いつも遊園地で風船を配ってくれているキャラクターをスーパーで見かけたら、二度見してしまうほど素早く気づきますよね?
こちらは、常識や通常を疑う・視点を変えることと少し似ていますね。
違和感をつくって、脳からすばやく検出してもらうことで、認識、記憶へとつなげていくということです。
そして、そのとき特にポイントとなるのが色といわれています。
色では、青のような落ち着きのある色は脳へストレスを与えにくく、赤のような興奮を促す派手な色は脳へのストレスを与えやすいです。
したがって、場合によって色を使い分けることが大切です。
つまり、相手に違和感を感じさせてから、しばらく目にしてもらうことになるものの場合は、落ち着いた色で違和感をつくります。
相手に違和感を感じさせてから、記憶してもらうまであまり時間のないものの場合には、赤のような興奮を促す色を使いましょう。
例えば、青色はお客さんに送るDMのような、相手が内容をゆっくりとみる時間のあるものに使い、
赤色は、通路のポスターなど通りすがりに見られるようなものに使うといった具合です。
青色なら、赤色と比べて、じっと見てもらっても脳へのストレスが少ないので、お客さんが違和感を感じてからその違和感の内容をじっくり見て記憶してもらうことに適しているといわれます。
反対に、赤色なら、青色と比べて、脳へのストレスがかかってしまうため、お客さんが違和感を感じてその違和感の内容をさっと見て記憶してもらうことに適しているといわれる理由です。
もちろん、これは写真でも使えることです。
例えば、ハンドメイドのピアスを販売するためのサイト掲載用の写真なら、
ピアスの色以外を白や黒・グレーのような無彩色にした写真を載せるなど。
このようにして、まずは違和感をつくることで、そこから商品に興味を持ってもらったり記憶してもらったりするとか。
ほかにも、メッセージカードのような商品を販売する場合、一枚だけ色の違うカードを潜ませておくなど。
違和感をつくって記憶してもらう。
私がこのことを学んだとき
「それはそうだろう、当たり前のことじゃないか」と若干思いました。
しかし、そうかもしれませんが
その反対に、なかなか言われないと気づきにくいことだなとも感じました。
個人的な感想ですが、今回の内容いかがだったでしょうか?
違和感は、記憶してもらうための第一歩!
周りと雰囲気を一部変えたり、
いつもの様子と違うものにしてみたり。
ぜひ、機会があれば違和感を味方に、役立てていただけると嬉しいです。
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抹本