明るい色と暗い色がつくる違和感
今回は、色のお話です。
色のバランスによって、「安定していて気持ちがいい」や「なんとなく安心できない、安定しない」といった人の気持ちをつくりだす方法です。
まずは、この図をご覧ください。
AとBではどちらが安定して気持ちがよく感じますか?
ほかには...
※一度にAとBを見ずに、片方を隠してもう片方を見てみるとよりわかるかもしれません。
(2つめの画像はじっとみていると、なんだかお団子が食べたくなってきてしまいました)
感じ方は人によって異なることもあるので、中にはそうでない方もいらっしゃるかもしれませんが、
一般的にいわれているものを答えとしてお伝えすると
答えは、Aです。
Aの方が安定してみえる人が多いです。
黒い枠のない2つめの画像の方がより、安定と不安について感じられます。
これは、色の軽重の効果によるものです。
人は、明るい(明度が高い)色を軽いと感じ、反対に暗い(明度が低い)色を重いと感じやすいです。
そして、カラーデザインでは、2色を配置するとき、下に暗い色を上に明るい色を配置すると、安定感をつくりだすことができます。
その反対に、下に明るい色をおき、上に暗い色をおくと不安定な印象をつくりだします。
なんとなく、落ち着かないなっていうときは、もしかすると
下が明るくて上が暗い色の配色が近くにあるかもしれませんね。
安定感のあるデザインをつくることは大切です。
しかし、デザインはやはり売上につなげられた方がいいですよね?
売上につなげるためには、まず第一歩として、人にしっかり気づいてもらえなければなりません。
そして、人に気づいて見てもらうためには、人の中に何か、かすかでもいいので、心の動きを与える必要があります。
そんな時、色は味方になってくれる相棒です。
色で安定感をつくりだすことができるように、色を使って不安定な感じもつくりだせますよね。
人の心は、不安定さを感じると安定へ向かおうと動き出します。
つまり、相手に心を動かしてもらうためには、例えばわざと配色で下を明るく、上を暗くしてみるのです。
あえて、「アンバランス」を作って人の心に動いてもらいましょう。
また、不安定さはマイナスなイメージばかりではありませんので、ご安心を。
下側に明るい色を使って、上側に暗い色を使うと、不安定さを生み出すとお伝えしましたが、
「不安定な感じ」から動きがイメージされ、ダイナミックなイメージやスポーティな印象も与えることができるといわれます。
前回のお話は、「脳へ違和感を与えて気づいてもらう」という内容でしたね。
今回は、それに少し似た内容をお話させていただきました。
なんだか、頭と心のエクササイズみたいに思えてきますね。
脳や心を動かして、よい刺激になるよう働きかけていきましょう♪
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
この記事のキーワード↓
#デザイン
#色彩
#色彩心理
#売上
この内容は、あくまで個人の経験によるものですので、売り上げなどすぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないよう、あらかじめご了承ください。
抹本