オシャレは作れる?
前回のかわいいの作り方につづけて、今回は人がオシャレを感じるために必要な条件についてお伝えしようと思います。
〈もくじ〉
①日常もよく"オシャレ"を感じる
②オシャレを感じる条件
③感性は人それぞれ
①日常もよく"オシャレ"を感じる
オシャレなものと言われでどのようなものを思い浮かべますか?
オシャレな人、オシャレな洋服、オシャレな雑貨...
オシャレなものは日常の中でたくさん目にします。
一部の色が切り替わっているものとか、少しヒネリのあるイラストとか、珍しい柄模様のものなど
私たちの過ごす世界では、たくさんのオシャレを発見できます。
情報社会である現代では、とくに「これ、オシャレだ!ステキ!」と感じる機会は、日々何度もあるはず。
でも、オシャレだと感じるものはたくさん見つけられても、それを作り出すのは一苦労です。
できたものに対してオシャレだと感じることはかんたんですが、オシャレだと感じてもらえるものを作り出すことは意外と難しいもの。
そこで、今回はオシャレの作り方についてお話させていただきたいなと思います。
②オシャレを感じる条件
感性は人それぞれですが、基本的なことを理解して、これからのデザインに少しでも役立てていただければ嬉しいです。
まず、オシャレの条件は
1)整った形が整列して、その中に一部微妙な変化があること
2)色をつけるなら、色のトーンがグレイッシュやダルなどの鈍い色
こちらの2つです。
ひとつずつ、説明していきますね。
1)整った形が整列して、その中に一部微妙な変化があること
の整った形とは、かわいいを作るという内容でお伝えした丸はもちろん、四角や長方形などの幅広い形です。
波打った線や直線が混ざってひとつ形を成しているものでなく、直線だけで作られた形や曲線で作られた形など、整えられたもののことです。
その整った形が複数あり、それがキレイに整列した並びになっていてその中の一部に少し違いがあると、人はそれをオシャレだと感じる傾向にあるのです。
ちなみに、複数の形を並べるときの間隔は、狭い方がよりオシャレだも感じられやすいといいます。
図でみるとこのような形。
※Aの方がBよりオシャレだと答える人が多い
整った形を"少しだけ"崩すことがポイントです。
配色や図形の形をほんの少しだけ。
ここで、注意が必要なのは、変えすぎてはいけないこと。
キレイに並んだもののなかで、微妙に違うものがある、その微妙なさじ加減に人はオシャレというものを感じるといわれます。
2)色をつけるなら、色のトーンがグレイッシュやダルなどの鈍い色
デザインなので、モノクロばかりでなす、色をつけることも多いですよね。
オシャレなデザインを施すときには、ぜひ、単色ではなく2色にすることをおすすめします。
単色よりも2色の組み合わせの方がオシャレだと感じられる傾向にあることが理由です。
そして、使う色は、グレイッシュトーンやダルトーンのように少し鈍さのある、彩度が低い色をベースにして
2色は、明度差や色相差を大きくする(補色関係にある色を使う)とよいでしょう。
つくるデザインのイメージやクライアントの意向によっては、いつも大胆な2色を使えるというわけでもないと思います。
また、単色でないといけないこともあると思います。
そんなときは、類似色や単色を使いつつ明度差を大きくすることによって形の色に微妙な変化を与えてみてください。
③感性は人それぞれ
感性は人によって違うといってしまえばそれまでです。
オシャレと感じることは、人の感性に関わりますので、単にこの2つの条件が当てはまらないこともあると思います。
しかし、人はこれらの条件があるとオシャレだと感じる傾向にあるということも事実としてありますので、
あなたがオシャレなデザインに迷ったとき、なんとなく、人がオシャレだと感じやすい条件があったなと思い出していただければ幸いです。
これからもちょこちょここんな風に役立てていただけるような内容をお話しさせていただきたいと思っていますので、また立ち寄ってくださいね。
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