「つづきはWebで」の真実
知りたい気持ち、気になる気持ちを作り出すために、知識の隙間理論が使えます。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、隙間理論って初めて聞いた方は、いきなり知識の隙間理論なんて言われてもわからないですよね。
私もはじめて聞いた時は、???というかんじでした。
ご説明させたいただくために、まず、
突然ですが、世界の大陸名を全てお答えください。
ヒントは全部で6つです。
.....
いかがでしょう?
恐らく中学生のときに地理で習った方が多いのではないでしょうか。
全部答えられましたか?
4つ思い出した方はあと2つです。
5つ思い出した方はあと1つ。
あと、1つや2つの方はとくに
思い出せないものがなんだったのか、気になったり、確かめたくなったりしませんか?
6つ全て思い出せた方は、よろしければ、あと1つ思い出せば...という場面を想像してみてください。
この、あと1つとか、あと2つとか、とにかく気になる、知りたい、思い出したいと思うことが"隙間理論"に当てはまります。
人は学べば学ぶほど、知りたいことが増えてその隙間を埋めたくなるのです。
反対に、まったく知らない場合は、そもそも「もっと知りたい」と思うものが生まれないので、隙間理論は関係なくなります。
先ほどの大陸名の例でいうと、大陸名を1つ思い出せたり、まったく記憶に残っていなかった場合がそれにあたります。
知ってしまったがゆえに、もっと気になることができて、それを知りたくて仕方なくなるという理論が、知識の隙間理論と呼ばれるものです。
"好奇心の隙間理論"と呼ばれることもあります。
※先ほどの、大陸名は
ユーラシア大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、南極大陸の6つが答えです。
さて、知識の隙間理論についてお伝えしたところで、実際に隙間理論が利用されたポスターやDM、webのバナーなどはありませんか?
なぞなぞや問題形式のものが多いように感じます。
ある漢字の問題で、
6つの熟語が表示され、その6つに共通して入る漢字一文字はなんでしょう?
答えはwebで
という広告や
美容系の内容で
1位◯◯◯
2位◯◯◯
3位◯◯◯
ここに共通するのはなんでしょう?
気になる方はスタッフにお気軽にお聞きください。
というようなPOP.などなど。
よく思い返すと、テレビCMやwebの動画広告でもよくありますよね。
動画の場合、ストーリーが途中まで展開されて、続きは店頭でなど。
とにかく、知識やストーリー・ネタで相手の知識や記憶にタネをまき、"気になる隙間"をつくるというもの。
こんな言葉の内容をみると、ちょっと難しいように感じてしまいそうですが、4コマ漫画の4コマ目はお預けにするのです。
表現が悪いかもしれませんが、起承転結の「結」を良い意味でじらす方法です。
これによって、お客さんに行動してもらえる機会が増えます。
例えば、答えを知るためにWebページを開いてくれたり。
でも、Webページを開いてもらえるだけでも、問題の「答え」以外の情報に触れてもらえます。
お客さんによっては、その内容が気になるという方もいるはずです。
そうやって、まずはお客さんと企業やサービスとのマッチングが図られているのです。
最近では、サイトにお客さんを呼び込むために、ここにアクセスすると◯◯に応募ができるなどという方法も増えているのではないでしょうか。
ほかに、店内POPの内容で知識の隙間理論を使うことで、お客さんと店舗スタッフの交流のきっかけをつくることもできます。
店内POPで、来店するお客さんが気になりそうな問題を投げかけて、
答えはスタッフさんまでお気軽に
というような流れを作ると、どうしても答えを知りたいお客さんはスタッフさんに話しかけてくれるでしょう。
お客さんがスタッフさんに話しかければ、会話が生まれます。
会話の内容さんによっては、商品が売れる可能性も高まりますよね。
そして、スタッフさんが会話をするということは、お客さんから商品の質問を受けることもあるのでスタッフさんの知識や接客力アップにもつながります。
小さなことですが、それが積み重なれば大きなものになりますよね。
思っているより身近なところで、知識の隙間理論が使われているから、びっくりです。
ぜひ探して、そのワザを盗んでみてくださいね。
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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
この内容は、あくまで個人の経験によるものですので、売り上げなどすぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないよう、あらかじめご了承ください。
抹本