おいしい個数は7±2

 


★今回は、記憶してもらえるデザインのお話★

 


人が一度に記憶できる情報には限りがあるといわれます。

 


いくらよいデザイン背景を作っても、お客さんに内容や情報を覚えてもらえなければあまり意味がありませんよね。

 


〜人の記憶は7±2〜

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一般的に人は、一度にたくさんの情報を記憶することはできません。


特別な記憶力を持ち合わせているなら話は別ですが、ほとんどの人は一度に記憶できる情報が限られています。

 


では、一般的に私たちは一度にどれくらいのことを覚える記憶力があるのでしょうか?

 


1965年にある心理学者が人の記憶について発表を行いました。

その内容では、人が一度に記憶できる量は、7±2個とされています。

つまり、5〜9個ということですね。


7プラスマイナス2というのは人によって7といった意味も含まれているようで、7を目安に考えておくとよいでしょう。

 

たしかに、郵便番号や電話番号は7桁ですが、覚えやすいですよね。

 

 

ただ、ここで重要なのが、7プラスマイナス2「個」ということ。

7文字ではないのでお間違えのないように。

 


文字数に限らず7プラスマイナス2個なのです。

 


郵便番号や電話番号は7文字ですが、

にんじん・キャベツ・ピーマン・鶏肉・お豆腐・牛乳・りんご

の23文字。

 

文字数は大幅に増えてもそれが7±2個数であれば、多くのものは記憶できる情報だという意味なのです。

 

 

〜情報は固める〜

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「7±2個」は、特に伝えるべき情報が多いときにこそ役立てられます。

 


例えばポスターで伝えたい情報が多い場合などに使えます。

 


▼伝えたいことがたくさんある場合

1.新商品(食べ物)

2.今がお得

3.◯◯のブランドとのコラボレーション

4.◯◯記念

5.◯◯のお店名

6.お得な期間は◯日まで

7.どんな味か

8.どんな想いで作られたか

9.使用した材料のアピール

10.「とろ〜り」の表現

11.「もちもち」の表現

12.試食したお客さんの声

13.商品の特徴

14.◯◯シェフ監修

 

 

このようなかんじで伝えたいことが多い場合もありますよね。

 


でも大丈夫です!

情報が多くても、それらを組みに分けて7±2個に見えるように整理してあげるとよいのです。

 

 

分け方はいくつかありますが、似た情報があれば同じくくりにして、タイトルや見出し・項目をつけてグループ化したうえで配置するのがおすすめです。

 

先ほどの伝えたいことを例にすると

(その1)

1.新商品(食べ物)

4.◯◯記念


(その2)

2.今がお得

6.お得な期間は◯日まで


(その3)

3.◯◯のブランドとのコラボレーション

14.◯◯シェフ監修


(その4)

7.どんな味か

12.試食したお客さんの声


(その5)

9.使用した材料のアピール

10.「とろ〜り」の表現

11.「もちもち」の表現

13.商品の特徴

 


と大きく5つのグループと5.◯◯のお店名という全部で6つに分類できますね。

(その4とその5のグループは、まとめられるようであれば、ひとかたまりのグループでもよいでしょう)

 

 

そして、グループ化した情報はそれぞれグループごとに近くに配置し、文字の大きさに強弱をつけてすっきりとした見た目にしてください。

 

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グループを表すためには、

・枠で囲む

・色で分ける(グループごとに同じ色を使う)

・形をつける(丸、三角、四角、ダイヤ、星などの形をグループ背景にうっすら描いたりグループシンボルとして使用する)

・形を与えたりするのではなく、まとめたい情報はそれらを近くに固めて配置する

・円に沿って配置する

・線でつなぐ


などの方法があります。

 

 

まずはまとめることによって、あなたが伝えたい情報をお客さんが覚えやすくなります。

 


記憶してもらえると、その時に来店してもらえなくても、あなたのお店や広告したい情報を思い出してもらいやすくもなります。

 


思い出してもらえると、お客さんからお店に来てもらえる可能性も高まります。

 

 

まとめることで、なによりお客さんに伝えたい情報が伝わりやすくなります

 

ぜひお試しくださいね!

 

 

 

〜まとめ〜

・人が一度に記憶できる情報は7±2個

・伝えたい情報がたくさんありすぎるときは7±2個になるようにまとめてグループ化する工夫を

 

 

 

 

 

 

 

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この内容は、あくまで個人の経験や学習によるものですので、すぐに売り上げが上がる確実な方法などとは捉えず、こんな考え方や方法もあるという目で読んでいただけると幸いです。

 

 

 

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