最悪といわれる配置
★今回は、配置場所について★
広告やポスター、チラシなどでよくブランドをアピールするロゴを目にするのはどこでしょう?
答えは、右下。
例外もありますが、右下に配置されるものが多いと思います。
私自身、ロゴはよく右下に配置してきました。
ただ、そのロゴの配置はあまり意味のないものかもしれないのです。
〜右下は最悪スポット?〜
私は、ある視標追跡の結果を知って驚きました。
その結果によると、配置場所として右下の位置は、人に一番注目されにくい場所だというのです。
その内容にものすごく興味のあるお客さんは別として、内容をザーッと読むお客さんは、そもそも右下の位置まで読み至ることが少ないからです。
さらに、内容や場合によっては、はじめに読んだことへ反応さえしないともいわれています。
つまり、右下でブランドをアピールしたとしても、お客さんの目にはブランドのロゴが映っていない場合がほとんどだということになります。
〜おすすめベストポイント〜
では、いったいどこに配置すればお客さんに見てもらいやすくなるのでしょう?
先ほどの視標追跡の研究結果によると、ポスターやチラシなどの中央より少し下部分がよいとされています。
理由は、お客さんが自分の欲求を満たしたり問題解決をしたりするために必要なことと結びつける最適な位置だからとされています。
どういうことかというと、チラシを例にご説明しますね。
チラシを見たとき、あなたはどこから読みはじめますか?
恐らく、横書きのチラシなら左上や上から読み、縦書きのチラシなら右上や右の方から読みはじめることが多いと思います。
そして、どんなことが書かれているのか、自分に関係がある内容か、などを瞬時に判断して用紙の中央やその少し下部分まで視線を走らせることでしょう。
同時に、その間(はじめから中央まで読む間)に、あなたのなかでなんらかの感情も動いているはずです。
さて、チラシを読み進めて中央部の少し下あたりにさしかかるところにきました。
あなたは、冒頭を読んで生まれた気になったことや問題、欲求を解決したり満たしたりするためにどうすべきかを探すようになっているはずです。
つまり、どうすべきかを探す部分(中央より少し下あたり)にブランドのロゴがあることで、
お客さんが「気になることや問題解決・欲求を満たすこと」と「ブランド」が結びつけやすくなるということなのです。
したがって、「これを解決したいなら◯◯ブランド」と謳いたい場合、
ブランドのロゴやブランドを表す大切なメッセージなどの印象づけたいものを中央の少し下部分に載せると効果的なのです。
この配置は、webサイトやDMでもおすすめです。
また、今回お話した内容では、おもにブランドのロゴについてお伝えしましたが、伝えるべき重要なメッセージをその位置へもってくる方法でも使えます。
配置を決めるなかでも、情報はやはり優先順位をつけていくことが大切ですね。
ただ、ご注意いただきたいこともあります。
それは、今回のお話で右下が最悪な配置場所だとお伝えしましたが、右下が全く意味のないポイントだというわけではないということです。
内容に興味をもってじっくりと隅々まで読んでくださるお客さんもたくさんいます。
そのなかで、とくにこれはアピールしたいというものを中央の下あたりに配置し、それ以下はより情報を求めてくださるお客さんの期待に応えられるような詳しい内容を載せるとよいでしょう。
デザインする制作物がいったいどのようなものなのか、どのようなお客さん向けなのか、会員さん向けか、路上で配布するためにつくるのか...
制作物の使われ方など、一度全体をみて考えてから、配置を決めていきましょう!
〜まとめ〜
・ザッと読まれる場合、ロゴや伝えたいことを配置するベストポジションは、中央下部分。
・デザイン制作するものがどのように使われるかを考えてから配置を決める。
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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
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#大切なメッセージは真ん中あたりへ
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この内容は、あくまで個人の経験や学習によるものですので、すぐに売り上げが上がる確実な方法などとは捉えず、こんな考え方や方法もあるという目で読んでいただけると幸いです。
抹本