見慣れたものを味方にする方法


デザインを考える前に一度、検討していただいたいことがあります。


★今回は、季節の商品を売り出す場合のデザインについて★

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季節に合わせた商品パッケージや販促ポスターをつくるときぜひ一度検討いただきたいことがあります。


それは、その季節によく見かけるイラストや素材はないかということです。

 


〜季節ものにはこんな素材を〜

季節ものの商品。


たとえば、

春ならサクラを使って作られたお菓子やジャム。

夏ならスイカを材料とした飴やジュース。

秋なら、サツマイモを使ったもの。

 

 

季節折々のものを材料とした商品には、その材料となるイラストや写真などの素材を商品パッケージや販促ポスターで使うことが多いと思います。


そのようなとき、その季節にほかの商品でもたくさん目にする素材を使えないか一度考えてみるのもひとつの手です。

 


先ほどの例で挙げたようにスイカを原料とした商品の場合、パッケージや販促ポスターなどにはやはりスイカのイラスト素材が使われることが多いと思います。

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もちろん、ちょうちんや風鈴のような夏(スイカと同じ季節)を表す素材もよく使われるでしょう。


しかし、その中でも、たとえばスイカを使って作られた商品では、スイカを表すイラストや模様が多く見受けられますよね。

 

そこで「よく目にするもの」を素材としてデザインの中で使うことをおすすめしたいのです。


なぜかというと、お客さんが何度も目にしている可能性がある素材だからです。


何度も目にして慣れた刺激であればその分、その商品への印象が前向きなものとなるといわれています。


※詳しい内容はこちらから↓

https://design-no-kagakusiki.hatenablog.jp/entry/2019/07/02/電車でコンテンツマーケティング

(たくさんみることによる効果についてお伝えした記事へ移動します)

 

 

具体的にどのようなことかというと......

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あなたはスイカを主原料とした新しいお菓子のパッケージを作ることになりました。


あなたは、よくみかけるようなスイカのイラスト素材をパッケージデザインで使うとします。

 


さて、お客さんはというと、夏ならスイカのイラストや模様をいたるところでみていることでしょう。

お客さんはスイカのイラストや模様を見慣れています。


人は、慣れた刺激に対して好感を抱きます。

 

つまり、お客さんからするとそのスイカのイラストや模様は慣れた刺激なので、新商品のパッケージであっても、みたことのあるようなスイカのイラストがそこにあるだけで好感をもってもらいやすくなるという効果が期待できます。

 

新商品であっても、お客さんが見慣れているような素材をデザインに含めることによってお客さんの反応がよりよくなるといえるのです。


〜実体験〜

恥ずかしながら、ここで最近の私にあった出来事をお話しさせていただきたいと思います。

 

先日、私は最寄り駅に向かうためいつも通る道を歩いていました。

 


その道の途中に自動販売機(以下、自販機)があるのですが、どうやらその自販機に新たな商品が加えられたようで、ピラピラとしたプラスチックの小さな販促シールが貼られていました。


販促の内容は、スイカサイダーが発売されましたといった内容です。


ただ、そのシールの中で、スイカのイラストが、パッとみてすぐ気づくほどのサイズで載っていました。


しかも、そのスイカのイラストはやはりコンビニやスーパーのお菓子売り場にあるパッケージや販促チラシでよくみかけるようなイラストでした。


そして、私は、実はちょっと気になって買いたくなりました。

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(実際のPOP)


結局、のどが渇いていなかったのでそのスイカサイダーを購入するまでには至りませんでしたが、そのときから本当に気になる商品となりましたし、やはりいつか飲んでみたいなと今この瞬間も思っています(笑


この体験や気持ちは、この記事のためのものなどでなく本当に思ったことです。

 

 

ちなみに、私がスイカサイダーのシールが目に留まったのはその週に、何度かみたコンビニで販売されるスイカ形の飴を思い出して、「今度はサイダーか」と思ったからでした。

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(この写真は、スーパーで販売されていたものですが、コンビニでもこれと同じ商品でミニサイズのものが売られていました)

 


人によって感じ方は異なるのでみんながみんなそうなるとは言えるものでもないでしょう。


しかし、ひとりでも多くのお客さんへ声をかけるためには、使わない手はない方法であるはずです。

 

ぜひ、季節ものの商品パッケージや商品の販促ツールをデザインするときに一度「商品をアピールできるものとして、その季節によく目にする素材を使えないか」と検討してみてくださいね。

 

 

〜まとめ〜

・季節商品で、その季節によくみかける素材をデザインの中で使えないかを検討してみる

 

 

 

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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。

 

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この内容は、あくまで個人の経験や学習によるものですので、すぐに売り上げが上がる確実な方法などとは捉えず、こんな考え方や方法もあるという目で読んでいただけると幸いです。

 

 

 

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