なぜみんなキレイな写真を使うのか?
鮮明な写真を使わないといけない理由
〈もくじ〉
①なぜ鮮明な写真なのか
②写真の効果的な配置場所とは
◾️①なぜ鮮明な写真なのか
チラシやポスターなどを使って料理の告知をするとき、できるだけキレイで鮮明な実物に近い写真を使いますよね。
料理写真を入れて販促物を作るとして、あなたが、できるだけキレイな写真を使うのはなぜですか?
なぜ、ぼやけた写真やモノクロ写真ではいけないのですか?
こんなことを質問したら、「キレイで鮮明な写真のほうが美味しそうに見えるからに決まってるじゃん!」と反応が返ってきそうですね。
まさに、その通りなんです!
シズル感のある、鮮明な写真は、人の認識に写真の料理を食べたことがあると疑似体験を与えてしまうほどのパワーを持っているんです。
人に美味しそうな綺麗な写真を見てもらったあと、数日経ってそれを思い出してもらって食べたかどうか質問すると、数日前に料理の写真を見せられただけなのに、その人たちの中には試食したと錯覚して記憶している人がいたほどです。
これは、偶然の結果ではありません。
鮮明な写真ほど、人の認識のなかに疑似体験として記憶させる力があります。
だからこそ、写真を使うときはできるだけ本物に見えるようなものを載せましょう。
また、もっと疑似体験として記憶してもらうためには、料理のお肉のジューシーな部分をアップしたり、チーズがとろける様子に焦点を絞った写真を載せることをおすすめします。
美味しそうな写真を使っても、美味しいと感じるのは心の中でだけだから意味がないという意見もあるかもしれません。
しかし、心の中だけでもいいのです。
心の中で一層美味しいと感じてもらえることができれば、それはそれを味わう疑似体験となり、感じた人の脳に残り、料理への肯定的な意識を高めることができます。
料理だけでなく、商品でもそうです。
◾️②写真の効果的な配置場所とは
最後に、私がポスターをつくるときによく使う方法をご紹介して終わりたいと思います。
ご存知の方がほとんどかもしれませんが、人は横書きのポスターなら「Z」、縦書きなら「N」の方向で視線を動かすことが多いです。
つまり、縦書きでは視点のスタートが用紙の左上、横書きでは用紙の右上ということです。
横書き→Z方向=用紙の左上
縦書き→N方向=用紙の右上
イメージはこのような感じ。
(裏紙でごめんなさい)
私は、この視点のスタートに鮮明な写真を配置するようにしています。
なぜなら、視点のはじまりに感覚を刺激できるものを配置しておけば、気にしてもらえる可能性が高まるからです。
ポスターでもチラシでもDMでもなんでも、お知らせや紹介は作るだけでは意味がありません。
内容を見てもらえてはじめて、スタートラインに立てます。
内容をみてもらうために、
「いかに気づいてもらい、視線を内容へ動かしてもらえるか」
それがお客さんを呼べるかいなかの勝負になるんですね。
したがって、私はまずは気づいて記憶に残してもらったり、よい商品イメージをもってもらったりするために、はじめの入り口として、視点のはじまる位置に訴えたいものを配置します。
もちろん、写真だけでなく、訴えたいものなのや印象に残りそうなもの、よいイメージを与える要素、注目を集めそうなものでもOKです。
とにかく、まずは内容をみてもらう前段階として、内容を気にしてもらえるように、記憶してもらえる工夫を行なってみましょう。
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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
この内容は、あくまで個人の経験によるものですので、売り上げなどすぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないよう、あらかじめご了承ください。
抹本