どんなデザインがいいか悩んだら設置イメージを想像してみよう
どんなデザインにしようか迷いますか?
〈もくじ〉
①デザインに迷ったら、まずイメージ
②イメージしなかったらどうなる?
③デザインの前に、想像しよう
◾️①デザインに迷ったらまずイメージ
デザインづくりに慣れてきたら、要領もわかって、こんなときはどのようなものがいいか、どういう考え方をしていけばいいか、自分なりの型ができると思います。
しかし、経験が浅いときや未経験の分野に挑むときは悩むものだと思います。
私も今は紙ベースのグラフィックデザインを作っていますが、Webサイトのトップページをということになればどんなものがいいのか、調べないとわかりません。
でも、初めて挑むものや慣れていない分野のデザインに取り組むとき、それが使われる場面や作られる目的を考えてみてみましょう。
イメージすることが大切です。
イメージするだけでも、ひとつハードルを下げることができます。
これは私の経験から言えることにはなりますが、少なくとも、デザイン構成を考えはじめるキッカケにはなります。
◾️②イメージしなかったらどうなる?
デザインしたものが使われる場面をイメージできなければ、どの色がいいのか、文字はどれくらいのサイズでどこに配置すべきかということもわかりませんよね。
例えば、辛いお菓子のパッケージデザインをするとして、辛さを表すために赤色を使うとします。ベース色を赤色に。
すると、どうでしょう。
コンビニなどで商品棚に並べられるとき、コンビニ側やメーカーの都合にもよりますが、辛い味でカテゴライズされて並べられたとき、自分がデザインしたパッケージはお客さんの目を惹くでしょうか?
横にも辛いイメージのオレンジ色の別商品のパッケージがあると、ほかの商品と同化してしまいそうですね。
お客さんに興味を持ってもらいにくくなりそうです。
私は、過去に残念な気持ちになった経験があります。
あるお菓子屋さんの新商品ポスターを作らせていただきました。
お客さんのどんな気持ちを作ればいいか、見た人の目の動きをどんな風に移動させようかなど、色々考えて作ったデザイン構成。
納品してからしばらく経ってお店に様子を見に訪問しました。
もちろん、ポスターは貼っていただいていました。
しかし、正直、がっくりしてしまって。
ポスターが貼られていたのは、商品棚でもなく、店内の壁でもなく、厨房へ続くドアの表面の小窓部分にありました。
お客さんからはあまり目の届かないところです。
貼っていただいていたのは、とても嬉しいことですが、やはりお客さんの目につかず、興味を持ってもらえないと、お客さんの"ほしい"気持ちさえも生み出すどころか、気持ちの部分に触れることさえもできません。
クライアントと配置イメージの擦り合わせをもっとする必要がありました。
このようなことがあって、とくに設置イメージの把握に意識をおくようになりました。
◾️③デザインの前に、想像しよう
私は依頼をいただくときに設置イメージを詳しく共有してもらい、できるだけデザインしたものが設置される様子を自分の中でイメージしてから、デザイン構成に入っていくようにしています。
自分が魂を込めて作り上げたもの、せっかく自分に依頼してくださったクライアントさん。
できる限り相手にプラスになるように。
そのために、まずは設置イメージを想像することをおすすめします。
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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
この内容は、あくまで個人の経験によるものですので、売り上げなどすぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないようお願いいたします。
抹本