②好かれる見せ方のコツ
好かれる見せ方のコツ①では、
◆脳が規則的なものを好むこと
◆何が新しいものと出会ったとき、
過去の記憶をもとに規則的なものを探している
ということをお伝えしました。
では今日は、
規則的なものとは具体的にどのようなものかについてお伝えしていこうと思います。
結論からお伝えするとそれは、
◆整列しているもの
◆大きさの同じもの
◆等間隔にそろえられたもの
◆形がシンプルなもの
(集合体の場合、形がすべて同じ)
が代表的です。
もう一度、今度は、図を交えて表してみますね。
どの図もAよりBの方が、なんとなくスッキリするはずです。
(すぐに描ける手段がなく、フリーハンドなうえ、低すぎレベルで申しわけないですが、なんとなくイメージに役立てていただけると嬉しいです)
◆整列しているもの
◆大きさの同じもの
◆等間隔にそろえられたもの
◆形がシンプルなもの
(集合体の場合、形がすべて同じ)
きっと普段からデザインづくりをしていらっしゃる方なら
よく注意をむけられていることではないでしょうか?
とくにこの4つは規則性があるので、脳は心地よく感じ、書いている内容に集中できます。
また、規則性のあるものは、普段の生活のなかで何かしら目にしているので、
過去の記憶とも照合しやすくなるのでますます気持ちよく感じ、書いている内容に意識を集中させることができます。
かんたんに意識を集中できるということは、理解しやすいということ。
つまり、覚えやすさにもつながっくるということです。
今日のできごとをよく思い出してみれば、朝渡った横断歩道の白いラインは等間隔に並べられた線ですし、
公衆用トイレの壁のタイルも同じ形が均等に並べられています。
ランチを食べたお店のメニュー表の内容でさえ、枠が綺麗にそろっていたり
写真や料理説明、値段の表記をそれぞれ決まった配置で並べられたりしていますね。
たとえ自分で「おっ!これはキレイに並んでいるな」と意識して認識しなくても
無意識の中で脳は、それに気づいて心地よく感じているんです。
とくに意識していないのに、気持ちがいいとか、心地よくないとか感じてるってすごいことですよね。
ちなみに、情報をいくつかまとめるときは5〜7つ以内がおすすめです。
脳には、大きく分けて2種類の記憶があります。
それは、長い期間、記憶しておく長期記憶とすぐに忘れてしまうような記憶の短期記憶です。
そして、長期記憶としてずっと覚えていてもらうためには、まずは短期記憶を突破しなければなりません。
つまり、すぐ忘れられないようにしないといけないということです。
すぐ忘れられないためには、伝えたい内容がお客さんにかんたんに伝わる必要があります。
見たらスッと理解してもらえるような工夫が必要です。
そして、ここで情報を5〜7つに絞って出すということがカギになります。
人がパッと一度にみて覚えられるものの数が最大で7つだといわれているからです。
パッとみて、いっぱい情報が載っているより、いくつか限られた少ない情報の方がすぐに頭に入ってきますよね。
パッと見で理解する場合、文字の数でも同じことがいえます。
文章よりも単語の方がすぐ覚えられますよね。
このように、情報が絞られている方が、人はそれを理解しようという気持ちになります。
反対に、7つより多くなると、理解しようとする気持ちが遠ざかってしまうのです。
整えること、情報の数。
もし、あなたが、ビジュアルデザインを完成させたとき、イマイチしっくりこないというときは、
このポイントを思い出してみてくださいね。
目標は、ムダになるもの・なりそうなものにデザインで意味を成す価値を与えること。
その実現にむけて、どんどん脳科学や心理学を利用していきます。
この内容は、あくまで脳科学の視点によるものですので、すぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないようお願いいたします。
抹本