買い物は脳が痛む

お肉を買うとき、お菓子を買うとき、洋服を買うとき


とにかくなにか買い物をするとき、いつも何を考えていますか?

 

私は、よくお金のことを考えます。

「これが◯◯◯円か〜、ちょっと高いなあ」とか「おお!お得だ」とか。

 

 

値段をにらみながら、

「"買う"選択をすれば、お財布から現金が減ってしまうイメージ」が、選択するのと同時に浮かんでくるからです。

 


でも、仕方ありません。

この値段がこの商品に見合うかどうか常に考え続けて

 

 

買うと買わないをてんびんにかけなければ、生活をしていくことはできませんよね。

 

あなたは、買い物でどんな考えを頭の中で繰り広げていますか?

 

 

そして、今まで買い物をしながら。買い物をすることに対して否定的な気持ちになったことはありませんか?

 

 

今回まずこの話をさせていただいたのは、なにかを買うと、その買う行為によって脳の中枢の痛みが活性化するということを伝えたかったからです。

 

 

人は、買うことをすれば、脳で痛みを味わうことになるんです。

 

 

買う=痛い

ということ。

(ここでの痛みとは、感覚の痛みではなく、脳の反応上の痛みのことです)

 

 

買うことで人の脳は痛みを味わってしまう。

 

 

これをきいた時、正直いうと

 


じゃあ売るためにはどうすればいいんだ?


思いました。

 

 

 

買うことが人の脳に痛みを与えるなら、みんな買い物したがらなくなりそうですよね。

 

でも、実際のところ毎日ネット通販を含めて、多くの商品が購買されています。

 

 

 

それには答えがありました。

 

 

じつは、買い物によって起きる脳の否定的な活性化は、価格が高い安いではなく、その商品に対して提示されている価格が適正かどうかということが基準になるんです。

 

 

お客さんが、例えば500円のツナ缶を買おうとするとき、この缶詰に500円の価値があるのか?と頭の片隅で考えますよね。

 

 

そして、検討のすえに500円の価値があると判断すれば、買うことによる脳の否定的な反応が出てきにくいということです。

 

 

つまり、買うことにおいて、脳の否定的な反応を減らせることができれば、購入にもつながりやすい。

 

 

商品を買う判断するとき、判断材料になるのはパッケージや商品POPなどですよね。

 

 

ということは、その商品へ「商品が提示する値段の価値がある」ということをパッケージやPOPを使って、丁寧に説得すればいいということになります。

 


余談ですが、私の場合、その判断に時間がかかることがお買い物がおっくうになる理由のひとつだと思います(笑

 


私のように、判断に時間がかかる人もいると思いますので、説得できる説明内容は何かとの比較を含ませるとより説得できるかもしれません。

 

買うときの脳の反応を意識してみると、やはり商品の顔だけでなく、内面のわかるものが重要となります。

そして、その説明はわかりやすく、よみやすく。

 

 

〜〜〜〜〜


デザインを科学して、ムダになりそうなものに新しい価値を、売上を。

 

 

 


この内容は、あくまで脳科学の視点によるものですので、すぐに効果の出る確実な方法であるなどとは捉えないようお願いいたします。

 

 


抹本

GWのブログについて

桜の花が散りました。

 

 

とうとう、雨も風にも負けずにいた八重桜もおわりそうです。

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...ということは、


いよいよ、GWですね!

平成最後で冷和最初の日。

 


みなさんどのようなお休みを過ごす予定ですか?

私は実家に久しぶり帰ります。

途中の道のりや街の様子の変化が楽しみです。

 


さて、GWですが、ブログの更新をお休みさせていただきます。

理由は、久しぶりに会う人たちやその環境にとことん集中してみようと思ったからです。

 


期間は、4月28日(日)〜5月2日(木)までです。

 

 

でも、その間もやっぱりデザインとか心理学とか脳科学とかのことは

頭から離さずにいるつもりです。

日々、学びます。

 


新たな発見が何かあるかもしれませんね。

 

 

 

しばらくお目にかかれなくなりますが、どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

そして、もしよろしければ、みなさんも楽しかったことや発見したことなどあればぜひぜひお伝えください。

 

 

 

 


お互い、よい休日を過ごしましょうね。

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ムダなものもデザインで価値を変える!

売れるものにできる!

 

 

 

抹本

②好かれる見せ方のコツ

好かれる見せ方のコツ①では、

 


◆脳が規則的なものを好むこと


◆何が新しいものと出会ったとき、

過去の記憶をもとに規則的なものを探している

 

 

ということをお伝えしました。

 

 

では今日は、

規則的なものとは具体的にどのようなものかについてお伝えしていこうと思います。

 

 

結論からお伝えするとそれは、

 

◆整列しているもの

◆大きさの同じもの

◆等間隔にそろえられたもの

◆形がシンプルなもの

(集合体の場合、形がすべて同じ)

 

が代表的です。

 

 

もう一度、今度は、図を交えて表してみますね。

どの図もAよりBの方が、なんとなくスッキリするはずです。

(すぐに描ける手段がなく、フリーハンドなうえ、低すぎレベルで申しわけないですが、なんとなくイメージに役立てていただけると嬉しいです)

 

 

◆整列しているもの

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◆大きさの同じもの

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◆等間隔にそろえられたもの

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◆形がシンプルなもの

(集合体の場合、形がすべて同じ)

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きっと普段からデザインづくりをしていらっしゃる方なら


よく注意をむけられていることではないでしょうか?

 

 

とくにこの4つは規則性があるので、脳は心地よく感じ、書いている内容に集中できます。

 


また、規則性のあるものは、普段の生活のなかで何かしら目にしているので、


過去の記憶とも照合しやすくなるのでますます気持ちよく感じ、書いている内容に意識を集中させることができます。

 

 

かんたんに意識を集中できるということは、理解しやすいということ。

 

 

つまり、覚えやすさにもつながっくるということです。

 


今日のできごとをよく思い出してみれば、朝渡った横断歩道の白いラインは等間隔に並べられた線ですし、

 


公衆用トイレの壁のタイルも同じ形が均等に並べられています。

 

 

ランチを食べたお店のメニュー表の内容でさえ、枠が綺麗にそろっていたり

 


写真や料理説明、値段の表記をそれぞれ決まった配置で並べられたりしていますね。

 

 

 

たとえ自分で「おっ!これはキレイに並んでいるな」と意識して認識しなくても

 

 

無意識の中で脳は、それに気づいて心地よく感じているんです。

 

 

とくに意識していないのに、気持ちがいいとか、心地よくないとか感じてるってすごいことですよね。

 


ちなみに、情報をいくつかまとめるときは5〜7つ以内がおすすめです。

 

 

脳には、大きく分けて2種類の記憶があります。

 

それは、長い期間、記憶しておく長期記憶とすぐに忘れてしまうような記憶の短期記憶です。

 

 

そして、長期記憶としてずっと覚えていてもらうためには、まずは短期記憶を突破しなければなりません。

 

 

つまり、すぐ忘れられないようにしないといけないということです。

 

 

すぐ忘れられないためには、伝えたい内容がお客さんにかんたんに伝わる必要があります。

 

 

見たらスッと理解してもらえるような工夫が必要です。

 

 

そして、ここで情報を5〜7つに絞って出すということがカギになります。

 

 

人がパッと一度にみて覚えられるものの数が最大で7つだといわれているからです。

 

 

パッとみて、いっぱい情報が載っているより、いくつか限られた少ない情報の方がすぐに頭に入ってきますよね。

 

 

 

パッと見で理解する場合、文字の数でも同じことがいえます。

文章よりも単語の方がすぐ覚えられますよね。

 

 

このように、情報が絞られている方が、人はそれを理解しようという気持ちになります。

 

 

反対に、7つより多くなると、理解しようとする気持ちが遠ざかってしまうのです。

 

 

整えること、情報の数。

 

 

もし、あなたが、ビジュアルデザインを完成させたとき、イマイチしっくりこないというときは、

 

 

このポイントを思い出してみてくださいね。

 

 

 

 

 

目標は、ムダになるもの・なりそうなものにデザインで意味を成す価値を与えること。

 

その実現にむけて、どんどん脳科学や心理学を利用していきます。

 

 

 

 

この内容は、あくまで脳科学の視点によるものですので、すぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないようお願いいたします。

 

 

 


抹本

①好かれる見せ方のコツ

ポスターやチラシで作った構成を「なんだかしっくりこないな」「この方向のまま進めて大丈夫か?」と、作っているものに自信がもてないことがあります。

 

 

自信がもてない理由は、「なんとなく」。

理由は詳しくわからないけど、でも、自分の中の感覚が強く訴えているようなかんじ。

 

 

私はよくあります。

悲しいことに最近増えています。

実力をあげないとです。

 

 

形としてはできあがっているはずなんですが、なんとなくしっくりこないなと。

 

 

しかも、何度も何度もみて、修正して、それをまた繰り返すので、見慣れすぎて目がくさってしまった状態に陥ってしまいます。

 

 

第一印象を求めて、ほかの人に見てもらっても別におかしくないよという反応だったり、同じようにおかしいという意見でも何がどうおかしいのかわからなかったりすることが結構あります。

 

 

私の場合、どこかおかしいなと感じて、そこから納得いくものになるときは、だいたい体裁を整えるとよくなります。

 

 

色付けや配置などを違う心で見直すかんじです。

 

違う心というのは、一旦別の作業や業務をして頭をそのデザインから離します。

 

 

例えば、もっといい揃え方がないかとか、もっと色に共通性を持たせてみようとか。

 


みなさんも、もし同じように、「なにかは分からないけど、なんかスッキリしないな」というときは一度、そのデザインを作っているひとつひとつの要素の体裁を見直してみるのがおすすめです。

 

 

気持ちを入れ替えて見直すことを忘れずに。

 

 

その理由は、簡単です。

 

 

なぜ体裁を見直すのかというと、脳は規則的なものが好きだからです。

 

 

見ること=目で見ること=脳で見る

ということですよね。

 

 

そこで、しっくりくるようにするためには、脳に心地よくなってもらう必要があります。

 

 

そして、脳が心地よく感じるもののなかには"規則性のあるもの"が含まれます。

 


脳は、何かを見たとき、だいたい規則的なところはないか?と探します。

 


規則性があれば、脳は負担をかけずにそれがなんなのかが簡単にわかるからです。

 

 

つまり、脳が規則的なものを好むのは、認識しやすいからなんです。

脳も、していいものに対しては、ラクして理解したいってことなんですね。

ちょっと親近感がわきます。

 

 

規則的なものを探す方法は、過去の記憶と照合するというもの。

 

 

小学生や中学生のとき、わからない問題があったら、次からはちゃんと答えられるように何か規則的なものを探したりしませんでしたか?

 

また、わからない問題があると、過去の記憶をたどった経験はありませんか?

 


人はよく規則的なものを探しています。

 

 

例えば、いちごは下手の上まで真っ赤に色づいた方が甘いとか。

 

 

大きなトマトは、筋の数が多いと甘いとか。

 


ですので、なんとなくしっくりこないというときは、一回この規則的なものに注目して見直すのがおすすめです。

 

 

詳しい規則的なものについては、明日またお伝えしますね。

 

 


ムダなもの、捨てられかねないものにデザインでプラスの価値を与えたい!そして欲しいを作りたい!の気持ちで、

明日もお伝えしたいと思います。

 

 

 

 


この内容は、あくまで脳科学の視点によるものですので、すぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないようお願いいたします。

 

 


抹本

ブランドイメージは見る人のそのときの気持ちが影響する

 

ブランドイメージをもっとよくしたい人や企業はたくさんいます。

 

 

私個人でさえも、人からの印象は悪いものより良いものの方がうれしいです。

 

一人の人間でもそう思うわけですから、お金という生きていくために大切なものが掛かった企業やブランドは特にそうだと思います。

 

 

少しでも印象をよくしようと、さまざまな言葉や映像、活動でアピールしているはずです。

 

 

そんなときは、企業名やブランドを覚えてもらうとき、相手に覚えてもらいながら、その人を気持ちのよい想いにさせてあげてください。

 

 

よい気分でも、喜んでもらうことでも同じです。

 

 

とにかく相手の気持ちの計りメモリが少しでもプラスに触れるように。

 

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例えば、何かお知らせを送付するとき、お知らせ内容だけでなく、簡易マスクや「お疲れ様です。風邪にお気をつけて」などと言った一言メモでもOKです。

 

 

さて、ここからはシュミレーションをしてみたいと思います。

 

 

よければ、ぜひ想像して読み進めてみてくださいね。

 


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あなたは、今仕事から帰っているところです。

最寄駅から歩いて向かう家までの道がいつもより長く感じます。

 


今日はとくに疲れた気分です。

 


今日は朝から、クライアントからの案件が急にいくつも重なってその対応に加えて、進行中の制作にも追われていました。

 

 

時計をみると気づけばすでに定時の時間は過ぎていました。

 

 

限られた時間のなかで対応しなければならず今日はランチの時間もとれませんでした。

 

 

やっと終わったと思って時計をみればいつもは布団に入ろうかとする時間でした。

 

 

そんなことを思い出しながら、疲れきった身体を家に向かって歩かせています。

 

 

やっと家につきました。

 


そして、あなたが、家のポストを開けたとき

 

 

「お疲れさまです。風邪にお気をつけて」というひと言のメモが貼られたチラシを受け取ったら、どんな気持ちになりますか?

 

 

もしかすると、これをあからさまな営業でうるさいなと感じる方もいらっしゃるでしょう。

 

 

でも、その反面、セールスのひとつだとわかったとしても、ちょっとだけ気持ちが暖かくなりませんか?

 

 

ちなみに、私だったら、まず疲れているのにこんなチラシ入れられてイヤだなと思ってしまうと思います。

 

 

または、「きっと裏があるものだ」とか


「こんなことしても別に同じなのに」とマイナスな感情をまずはじめに抱くと思います。

 

 

しかし、その反面で少しほっこりとした気分にもなるんじゃないかとも思います。

 

 

あなたはどんな気持ちになるでしょうか?

 

 

ちなみにチラシには、はじめてきいたブランド名が書いてありました。

 

 

そして、数日経ち、あなたは街のポスターで見覚えのあるブランド名を見つけます。

 

 

その名前は、先日ポストにひと言メッセージ付きのチラシに書いていたブランド名と同じ名前です。

 

 

この名前を再びみたあなたは、どのような気持ちになりましたか?

 

 

 

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シュミレーションは以上です。

 

 

さて、ここで重要になるのがあなたのその気持ちです。

 

 

数日経ってブランド名を再びみたときに湧いてきた気持ちです。

 

 

なぜなら、そのブランドへの印象は、その人がその名前をみたり知ったりしたときの気持ちに左右されるからです。

 


※この事実は、実験によって立証されています。

 

 

もっと究極的な例え話をさせていただきます。

 


あるとき駅で恋人と待ち合わせしていたとします。

 


ひどい風邪で鼻水がとまりません。

ティッシュを買いに行こうにも、もうすぐ待ち合わせの時間で身動きが取れません。

 


鼻水は、すでに鼻から垂れるほどの量です。

今日はとくに失敗したくないデート。

 


拭くものも持っていないのでとても困っていました。

 


すると、近くでティッシュ配りをしている人をみかけます。

 


その人にヨガのお店のカード入が入ったポケットティッシュをいただいて、恋人が到着する前に鼻をかむことができました。

 


その時、その人はきっと


よかった、助かった〜〜〜


と思ったでしょう。

 

 

この「よかった、助かった〜〜〜」の気持ちが大切なのです。

 

 

そこで生まれた気持ちで、その気持ちを与えてくれたもの(ここではヨガの店名です)が認知されるとそのときの気持ちがお店への印象に移り変わるというわけです。

 

 

これは、デザインづくりでも利用できることです。

 

 

デザインを組み立てる中で、相手の気持ちに変化を与える言葉やイラストを含ませるのです。

 

例えば、癒しを演出したい場合には、文字の形をゴシック体のような角ばったものでなく、

 

優しげのあるものにしたり植物や動物のイラストを載せるといった具合です。

 

 

ポスターのような通りすがりに見られるものでは、


見た人のプラスの気持ちを演出できるようなイラストやすぐ読める文字に限るといいでしょう。

 

 

通りすがりで印象に残してもらうためには、パッと見で感じとってもらうことが重要となるからです。

 

 

また、企業名やブランド名は、大きく表示せずとも、


しっかり目にとまる場所に配置するなどアピールすることも大切です。

 

売上につなげるために、まずお客さんに信頼してもらうことが大切です。

 

どこの誰だかわからない人から、ただ「この商品、おすすめですよ」と言われても欲しいとは思わないですよね。

 

はじめて聞いた実態のないお店の商品がもし気になったとしても

 

まずは、そのお店を信用してよいか、どんなお店なのか

 

そういったところを調べるところからはじめると思います。

 

信頼してもらうためには、まず知ってもらう。

 

知ってもらうためには、自己紹介から。

 

名前に馴染んでもらう。

 

そうして、信頼してもらえば売上につながる可能性が広がるのではないでしょうか。

 

 

今回は、例え話が多くて少しまどろっこしい内容になってしまいましたが、

 

紹介させていただいた例以外でも、「ブランドイメージは見る人のそのときの気持ちが影響する」を意識して、

 

ぜひおためしください。

 

 

 

少しでも、デザインが不可価値を作り出し、その商品やサービスの売上や人気へ変えられるよう、私の力を成長させられるように進めていきます!

 


次回もどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

※この内容は、あくまで脳科学の視点によるものですので、すぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないようお願いいたします。

 

 


抹本

"欲しい気持ち"はそう感じる前に決められていた

 

今日は、"潜在意識"についての内容です。

 

 

まずは、こちらのご質問からお付き合いください。

 

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あなたは、服を買うとき、パッと購入するものを決められますか?

 

 

 

決められる方は羨ましいです。

 

 

 

私は、優柔不断な性格で、さっと決めることができません。

 

 

 

さて、私を含む女性に多いかと思うのですが、

 


選択で悩んだとき、他の人に「どっちがいい?」と意見を求めるけれど、たいていは、本人の中で好きな方が決まっているという話はよく聞きますよね。

 

 

 

もちろん、そうでない方もたくさんいらっしゃると思います。

 

 

 

でも、個人的には、その話に対して同感するところがあります。

 

 

 

私は、悩んで迷ったあげく、自分の気持ちがよくわからなくなり、他の人に意見を求めることがあります。

 

 

 

私は、悩んだ果てに「どっちがいいと思う?」と聞くのですが、

 


それでもなんとなく、聞くまえから心の奥底でどちらにするか決めているような気がするのです。

 

 

 

意見を求めるのは、自分の決定を後押ししてほしいだけなのかもしれません。

 

 

 

なぜ、この話をさせていただいたかというと、

 

 

 

これは、人の"潜在意識"が関係しているといえるからです。

 

 

 

潜在意識とは、簡単にいうと、

 


潜在意識=私たちの無意識

 


です。

 

 

 

私たちが、毎日の生活のなかで考えること・気持ち(感情)・学習など、その95%が、意識よりもまず無意識のなかで行われます。

 

 

 

こんがらがってきそうなので、わかりやすいように、先ほどのお買い物の話で考えてみると

 

 

 

「自分はこれがほしいんだ」と自覚し、心のなかで欲しい気持ちが湧きあがってくる前に、

 


すでに「この服がほしい、買いたい!」と無意識で決めているということです。

 

 

 

このように私たちは、無意識の中で、多くのことを決めたり、考えたり、感じたり、学んだりしています。

 

 

 

ちなみにこの事実は、脳科学の学者さんの間で反対する人がいないと言われているほど、信じることのできる研究結果です。

 

 

 

認識と脳波のパターンの関係を測る実験によっても、意思決定のほとんどは、自分で意識するまえに、すでに無意識のなかで、それについて判断されているという結果もでています。

 

 

 

つまり、私たちが認識するもののほとんどは、すでに無意識で認識済みということ。

 

 

 

そして、その無意識のなかで、知らず知らずのうちに、ほとんどの事柄に対して、自分に必要かどうかなどの判断が下されているのです。

 

 

 

したがって、今まで私たちは人の意識に対して、デザインを使っていろいろアプローチしてきていますが、

 

 

 

そのアプローチは、人の脳の5パーセントという狭い範囲のなかで一生懸命行ってきたということになります。

 

 

 

または、すでに決定されたあとの状態の人に、「この商品はおすすめですよ」と

 


デザインを通して訴えていたということにもなります。

 

 

 

人の考えや気持ち、学習などはほとんどが無意識で行われます。

 

 

 

ただ、それは、「ほとんど」であって「全て」ではありませんので、

 


潜在意識に働きかけていないものはムダだということでもありません。

 

 

 

しかし、一生懸命考えて組み立てたデザインをどうせ使うのなら、

 


まだ、どの決定も下される前である95%の可能性に向けて働きかけるほうが効果がありそうですよね。

 

 

 

そこで、脳科学や心理学が登場してきます。

 

 

 

潜在意識へ働きかける大きなカギは脳科学や心理学だからです。

 

 

 

今日お伝えしたことで、脳科学や心理学がなぜデザインづくりに役立つか、

 


今日のブログを読む前よりなんとなくでもみなさんの理解につなげることができていたらうれしいなと思います。

 

 

 

私は、この脳科学と心理学を使って、脳の95%の潜在意識に働きかけて、よりものに付加価値をつけていくつもりです。

 

 

 

まだ発展途上ですが、これから、少しずつデザインづくりに役立つものを共有していくので、

 

 

 

ぜひご自分のなかで使えそうなものは試してみてくださいね。

 

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

 


※この内容は、あくまで脳科学の視点によるものですので、すぐに効果の出る確実な方法などとは言い切れませんのでご注意ください。

 

 

 

抹本

売上を変える、デザイン以外の要素

数週間前に、銀座で雑貨屋さんにふらりと入って、思わず触りたくなったものがあります。

 

ちょうどそのとき、メッセージカード作りをしていて、参考になるようなものはないかと探していた時でした。

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(そのとき作っていたカード)

 

そして、思わず触れたくなるようなカードに出会いました。

 

「thank you」の文字が縫いつけてありました。

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(思わず手にとったカード)

 

調べると、紙に糸を縫ってつくるカードは、少し前から話題になっているようでした。

 

 

とにかく、思わず触れたくなりました。

そして、誰かに贈りたい気持ちになりました。

 

 

別の日、家のポストを見ると、新しいサービスを案内するハガキが入っていました。

 


その内容は、ごくごくよくある見慣れたものでしたが、一般的なペラっとしたハガキと違って


表面が少しボコボコとした、エンボス加工が施されているものでした。

 


普段なら、あまり興味のないようなハガキは内容を見ずに終わってしまうことが多いのですが、


そのときは、ちょっと内容が気になり、ハガキを左から右へ、上から下へと、
結構じーっと見てしまいました。

 

メッセージカードと案内ハガキ、2つにはある共通点があります。

 

今回はその共通点について、お伝えしようと思います。

 


DM(ダイレクトメール)に使われるハガキやチラシの用紙はさまざまあります。
※DMとは、個人や法人に商品案内やキャンペーンの内容を送付すること。または、そのメッセージのこと。

 


厚みのあるもの
加工がほどこされているもの
文字がテラっとしたもの
丸い形のもの
などなど

 


今まで見てきたものを挙げるだけでも、たくさんありますね。

 


DM用にハガキやチラシをつくるとき、内容にものすごい力を入れます。

 


どんなキャッチコピーが心を揺さぶるのか
この色を使えばきっと注目してもらえるはず、と。

 


デザインの内容を考えているときは私もものすごく考えます。

 


ただ、内容のほかにもポイントがあります。

 


今回はそのポイントについてお伝えしようと思います。

 


内容も大切ですが、内容と同じくらい、もっと力を入れてもいいほど気をつけるべきもの。

 


脳科学で考えると、人の感覚に関係するもの。

 


それは、重さです。

 

 


ある実験がされました。
その内容は、以外のとおりです。

 


-----実験内容-------------------------------------被験者たちを2つのグループに分けて、一方のグループには重さをつけた複数の書類のAを渡します。


そして、もう一方の被験者グループにはAより軽い複数の書類Aを渡し、


両グループに書類に目を通してもらうという実験です。

 


その結果、重たい書類Aを渡された被験者たちは、軽い書類Bを渡された被験者たちに比べて、

 


その書類の内容へより興味深いと判断を下したということです。

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この実験によって、人の行動は、視覚だけでなく


触って感じとる"触覚"を通した刺激によっても左右されるということがわかっています。

 

はじめのメッセージカードでいうと、それが縫い目にあたり、

 

ハガキは、重さやエンボス加工がそれにあたりますね。


DMで考えると、DMの内容だけでその人が「こうしよう、ここにいこう」と動くというわけではなく、


DMに触れた感じによっても、その人の行動が変わるということになります。

 


触覚による刺激は、人の潜在意識に働くので、触覚を刺激することはとても強いカギになり得るということです。

 


潜在意識とは、心の奥深くにひっそりとある意識といわれています。

 


本人が自覚することなく、その人の行動に影響を与える意識です。
(潜在意識については、別の回で説明させていただきますね)

 


つまり、重さをつけた厚い紙を使うだけでも、相手に潜在意識の中でより「この内容は重要だ」と思ってもらうことができるということです。

 


そして、それがDMを受けとった人の行動につながりやすいということ。

 


ちなみに、重さだけでなく、表面を触った感じでも効果はあるので、厚みをつけることができないときには


エンボス加工のような表面がボコボコする加工であったり、


硬さを出せる加工や硬い用紙を使うなどして、メッセージを受け取る人の感覚を刺激してみてください。

 


さらに、それ自体に加工や硬ささえ出せないというときは、封筒を使うのも1つの方法です。

 


例えば、封筒に伝えたい内容を書いた用紙とそれに加えて、商品サンプルなど、なにか重さが増すものを同封してみるなど。

 


そうすることで、受けとった人は、少なくとも、その封筒に興味を持つので、中を開けてもらいやすくなるはずです。

 


ほかに、脳が重く感じてしまうような、トリックのあるイラストや写真を入れるなどしてもよいかもしれません。

 


ただ、イラストや写真は、視覚的な刺激です。
直接、触覚の感覚にはならないので、できるだけ、"触れて感じるもの"がおすすめです。

 


次回から案内を作るとき、ぜひデザインの内容以外に、"触れて感じてもらえるもの"も考えに入れて作ってみてくださいね。

 


少しでも、相手にまだ気づいてもらえていないステキなものや


ムダになりそうなものに、付加価値を与えることで、より必要なものだとしてもらえるよう、私も日々学んでいきます!


一緒にがんばっていきましょう!

 

 

 


※この内容は、あくまで脳科学の視点によるものですので、すぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないようお願いいたします。

 


抹本