買い物は脳が痛む
お肉を買うとき、お菓子を買うとき、洋服を買うとき
とにかくなにか買い物をするとき、いつも何を考えていますか?
私は、よくお金のことを考えます。
「これが◯◯◯円か〜、ちょっと高いなあ」とか「おお!お得だ」とか。
値段をにらみながら、
「"買う"選択をすれば、お財布から現金が減ってしまうイメージ」が、選択するのと同時に浮かんでくるからです。
でも、仕方ありません。
この値段がこの商品に見合うかどうか常に考え続けて
買うと買わないをてんびんにかけなければ、生活をしていくことはできませんよね。
あなたは、買い物でどんな考えを頭の中で繰り広げていますか?
そして、今まで買い物をしながら。買い物をすることに対して否定的な気持ちになったことはありませんか?
今回まずこの話をさせていただいたのは、なにかを買うと、その買う行為によって脳の中枢の痛みが活性化するということを伝えたかったからです。
人は、買うことをすれば、脳で痛みを味わうことになるんです。
買う=痛い
ということ。
(ここでの痛みとは、感覚の痛みではなく、脳の反応上の痛みのことです)
買うことで人の脳は痛みを味わってしまう。
これをきいた時、正直いうと
じゃあ売るためにはどうすればいいんだ?
思いました。
買うことが人の脳に痛みを与えるなら、みんな買い物したがらなくなりそうですよね。
でも、実際のところ毎日ネット通販を含めて、多くの商品が購買されています。
それには答えがありました。
じつは、買い物によって起きる脳の否定的な活性化は、価格が高い安いではなく、その商品に対して提示されている価格が適正かどうかということが基準になるんです。
お客さんが、例えば500円のツナ缶を買おうとするとき、この缶詰に500円の価値があるのか?と頭の片隅で考えますよね。
そして、検討のすえに500円の価値があると判断すれば、買うことによる脳の否定的な反応が出てきにくいということです。
つまり、買うことにおいて、脳の否定的な反応を減らせることができれば、購入にもつながりやすい。
商品を買う判断するとき、判断材料になるのはパッケージや商品POPなどですよね。
ということは、その商品へ「商品が提示する値段の価値がある」ということをパッケージやPOPを使って、丁寧に説得すればいいということになります。
余談ですが、私の場合、その判断に時間がかかることがお買い物がおっくうになる理由のひとつだと思います(笑
私のように、判断に時間がかかる人もいると思いますので、説得できる説明内容は何かとの比較を含ませるとより説得できるかもしれません。
買うときの脳の反応を意識してみると、やはり商品の顔だけでなく、内面のわかるものが重要となります。
そして、その説明はわかりやすく、よみやすく。
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デザインを科学して、ムダになりそうなものに新しい価値を、売上を。
この内容は、あくまで脳科学の視点によるものですので、すぐに効果の出る確実な方法であるなどとは捉えないようお願いいたします。
抹本