0円スマイルのウソ
10年前くらいに、ファストフード店などで「スマイルはタダ」「スマイル無料キャンペーン」などの言葉が社会の中で大いに盛り上がったことを覚えていますか?
★今回は、私たちが知らずにスマイルへ支払っている値段について★
「スマイル0円」
CMのキャッチフレーズにもなるほど、当時はよく耳にする言葉でしたね。
そのスマイル、実は0円でなかったということを知ったので、ここでお話しさせていただきたいと思います。
〜スマイルキャンペーンはタダではない?〜
「スマイル=笑顔」は、実は無料ではありません。
どういうことかというと、笑顔をみた場合、私たちはより多く支払う可能性があるということです。
しかも、あなたが、自分は笑顔の写真や画像をみたと自覚していなくても支払う金額に違いが出てくるのです。
これは、アメリカの大学の研究によってわかったといわれています。
いくつかの実験のなかから、ひとつご紹介しますね。
どのような実験かというと、のどが渇いた被験者に、笑顔の画像をみた場合と怒った画像をみた場合で飲み物に対して支払う金額を比べるというもの。
このとき被験者は、画像をみたことについては自覚しておらず、画像は被験者が気づかないほどのスピードでみせられていたそうです。
実験の結果、笑顔をみた場合としかめ面をみた場合では、支払う金額に違いが生じました。
用意されていた飲み物に対して、被験者が笑顔の画像をみた場合の方が怒った画像の2倍の金額を支払う気持ちになったとされています。
ここで、ポイントなのが、被験者が自分自身で画像をみたと気づいていないのに支払う金額に差がでたということです。
ということは、お客さんが実際に「笑顔をみたぞ!」と意識せずとも笑顔のある環境にいるだけで無意識に笑顔に反応するということになります。
さらに、笑顔のある環境であれば、お客さんによりお金を使ってもらうことが期待できるといえますね。
はじめにお伝えした「スマイルは0円でなかった」というのは、あなたがスマイルをみたことによって、より多くの金額を支払う可能性があるという意味です。
※キャッチコピーがウソを語っているというわけではありません
これまで、商品のを買うときに、スマイルをみた分よりお金を使っていたかもしれません。
これがスマイルが無料でないとされる笑顔の効果です。
〜笑顔の効果の使い方〜
笑顔は無料じゃない。
お分かりいただけましたでしょうか?
この「笑顔」は、生身の人の笑顔でもよいですし、画像や写真でも売り上げに貢献してくれます。
ですので、接客で笑顔が欠かせないというのは、本当に重要ポイントになります。
接客の訓練でまず指導される「笑顔」。
しっかり理にかなっていたのですね。
また、デザイン制作で使用するなら、笑顔の写真や画像を使う方が売り上げアップが期待できるというこです。
ただ、どのようなデザインに対してもすべてに笑顔の写真を使うというのは、難だと思います。
ブランドイメージがあったり、デザインする目的によって澄ました表情の画像を使ったり、さまざまな場合があるはずです。
そこで、どのようなときに笑顔の画像を使用したらよいのかアドバイスさせていただきたいと思います。
大きく分けて以下の2つです。
①制作目的がガッツリ販売促進のとき
制作の目的が何かのイメージを伝えるこもでなく、販売促進に力を入れるという場合は、ぜひ笑顔の写真や画像などを使ってみてください。
あまり、制作物全体にど〜んとあればそれにこしたことはないと思いますが、お客さんの目に届くほどのサイズでもよいでしょう。
なぜなら、お客さんの目に映るだけで、お客さんの無意識で反応してもらえ、効果が期待できるからです。
②制作物の設置場所が商品の販売場所に通じるとき
商品の販売場所に通じるときというのは、店頭や店内のことです。
店頭に設置する制作物に笑顔の写真や画像素材を入れることで、お客さんが商品を選びはじめる直前に笑顔をみてもらうことができます。
また、店内に設置する制作物にも同じように笑顔の写真などを入れておくと、お客さんが商品を選ぶ途中にも笑顔を目にしてもらうことができます。
笑顔を目にしてもらうことで、より高い金額を支払ってもらうことが期待できます。
まさに、笑う門には福来るです。
ただ、お店に「笑顔」を設置する場合、店内スタッフさんの笑顔はもちろん必須ですので、スタッフさんの笑顔の徹底はとても大切ですね。
〜まとめ〜
・笑顔をみると、より支払う金額が高くなる
・デザイン内容の一部や店頭・店内などお客さんが目にしやすい場所に笑顔を設置することで、お客さんの商品選択中における笑顔の効果を期待できる。
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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
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この内容は、あくまで個人の経験や学習によるものですので、すぐに売り上げが上がる確実な方法などとは捉えず、こんな考え方や方法もあるという目で読んでいただけると幸いです。
抹本