感動のかんたんレシピ


★今日は感動の作り方について★

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ある日、男の子がお菓子を買いにコンビニへ行きました。

 


男の子は5歳くらいです。

 


大好きなチョコレートをレジへ持っていくとニコッと笑ったお兄さんがお会計をしてくれました。

 


男の子は必要な分だけ持ってきたお金を大切そうにレジのお兄さんへ渡しました。

 


お兄さんはしっかりお金を受け取り、またニコッと微笑んでくれました。

 


ところが、お兄さんはお金を受け取って数えるやいなや、みるみる悲しそうな顔になりました。

 

 

 

お兄さんは、男の子に言わなければなりません。

男の子から渡されたお金では足りなかったのです。

 


「坊や、あと2ドル持ってないかい?」


お兄さんは聞きました。


しかし、男の子が持ってきたお金は、全てレジのお兄さんに渡しています。

 


男の子は、レジの前に立ち、不安そうな目でお兄さんを見つめています。

 


どうしたものか...

 


考えた末、お兄さんは男の子に言いました。

「大丈夫だよ」

 


すると、レジのお兄さんは、どこからともなくカードを取り出し、レジに通します。

 


そして、男の子にチョコレートを渡しました。

 

 

それから、数日後、男の子はお店にやってきて、チョコレートを買ったときレジをしてくれたお兄さんへ「ありがとう。ぼくもお兄さんみたいな大人になりたいです。」という内容のカードを渡し、お礼を言いました。

 

 

 

なぜ男の子が、レジのお兄さんにサンキューカードを渡したのか。

 


実は、お兄さんがレジで通したカードは、自分のクレジットカードでした。

 


つまり、男の子が支払いで足りなかった2ドルを代わりに払ってあげたのでした。

 

 

 

話はここで終わりです。


さて、あなたはこれを読んでどのような気持ちになりましたか?

 

すごいなと思ったり

自分にはできないなと思ったり

ほっこりした気持ちになったり

中には、甘いよという声もあるかもしれませんね。

 


さまざまな気持ちが生まれることだと思いますが、あなたはどんな気持ちになりましたか?


私は、レジのお兄さんをすごいなと思いました。

とっさの出来事でこんなことできるような人は少ないのではないでしょう。

きっと私なら、このようなことを思いつくことさえできなかったと思います。

 


さて、本題に入りますね。


今回はここからが本題です。

よろしければ、もう少しお付き合いください。

 

 

先ほどのエピソードから、よくも悪くも何かしらの感情が生まれると思います。

 


こような感情を生むことは、制作でもとても大切になります。

 

人は感情で行動を起こすからです。


頭ではなく、感情で動くのです。

 

つまり、デザインで購入へ繋げるためには、頭よりも感情へ訴えるものが必要だということですね。

 

 

となると、感情を動かすためには「感動」の気持ちを呼び起こさなければいけませんね。

 

デザインを通して感動が生まれるようにできれば、お客さんの心を動かすことができます。

 

したがって、商品に興味をもってもらうにとどまるのではなく、お客さんには、興味の先にある購入という行動をしてもらいやすくなります。

 

 

では、感動はどのように作ればよいのでしょうか?

 

 

私はこれをずっと探していました。

 

これがわかれば、人の心を動かすデザインをつくることに一歩近づけます。


一歩近づくことができれば、価値が低いと言われるものでも不可価値をつけることにつながり、

売り上げに大きく影響を与えられると思うからです。

 

 

では、お伝えしますね。

 


感動を生み出す材料は、「快さ」と「注目」です。

もっと具体的にいうと、人の気持ちの「喜びや幸福、愛情」と「驚き」です。

 

 

人の気持ちは、大きく分けると喜び・怒り・恐怖・嫌悪・軽蔑・驚きに分けられます。(学者さんによって諸説あります)

 


そして、この6つの感情は、快・不快・注目・拒否の4つの心の状態に分類されるといわれています。

 

 

この「快」と「注目」に分類される感情が「喜び」や「驚き」なのです。

(学者さんによって考えられています)

 


では、なぜ「喜び」と「驚き」なのでしょう?

 

その答えのために、自分が感動するときを少し考えてみましょう。

 


感動するときって、嬉しくて幸せな気持ちのときもあれば、悲しいけれど悲しみの中に美しさを感じることありますよね。

 


ハッピーエンドの物語はもちろん、悲しい結末の恋愛映画なんかがいい例です。

結末は悲しいけれど、愛情の美しさのようなものを感じられます。

 

 

これらを基に考えると、感動しているときの心の状態は、物事へ注目したり快さを感じたりしている状態といえます。

 

 

そうして、注目や快さはどのような気持ちなのかと分解したところ、それは「喜び・幸せ・愛情」や「驚き」となるということなのです。

 

 

あとは、デザインのうえで「喜び・幸せ・愛情」や「驚き」の気持ちを作る仕掛けを組み込むことができれば、

 

デザインがより感動を呼びやすいものに仕上がるでしょう。

 

 

最後に、はじめの男の子とレジのお兄さんのお話は海外のメディアで話題になったそうです。

 

このエピソードでは、お兄さんがクレジットカードで男の子の不足分を支払ったということに対して

 


お兄さんの男の子への愛情やお兄さんの行動自体への驚きによって感動を作り出したとも言えますね。

 

 

〜今回のまとめメモ〜

人は感情で行動に移す。

その感情とは、感動のこと。

感動は、「喜び・幸せ・愛情」や「驚き」の気持ちのこと。

(それらは「快」と「注目」に分類される)

 


したがって、「喜び・幸せ・愛情」や「驚き」を作る仕掛けが感動を呼ぶカギとなる。

 

 

 

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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。

 

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この内容は、あくまで個人の経験によるものですので、売り上げなどすぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないよう、あらかじめご了承ください。

 

 

 

 

 

 


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