甘いものが味方になる?


チョコレートやアイスクリーム、クッキーなど甘いものを食べたあとにお買い物をするのは危険である。


これは、本当か?


その答えは「イエス」と言わせていただきたい。


★今回は、甘いものと人の欲求について★

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結論からお伝えすると、甘いものによって私たちは、甘いもの以外の商品に対しても「つい手を出してしまう」可能性が高まるのです。

 


〜甘いものを食べると欲しくなる?〜

チョコレートをひとかけら食べると、もう少し欲しくなりませんか?

 


甘いものを食べると、ますます食べたい気持ち(自分を甘やかして幸せな気持ちに浸っていたい)になるということが研究の結果としてあります。

 

ただ、この内容だけなら、私は今回ブログは書いていません。

 

 

驚くことに、この「もっと欲しい、もっと自分を甘やかしたい」という欲求は、そのとき食べた甘いもの以上のものへも影響するのです。


甘いものによって生まれたこの欲求は、甘いものにとどまらず、お店で販売されている商品へも及びます。


つまり、お店の商品によって「自分をもっと甘やかせたい」「自分を満足させたい」と思い、「ついつい買ってしまう」へつながりやすいのです。

 


たとえば、あなたはこれからモールでお買い物をするとします。

そのとき、モールの入り口で買い物の前にチョコを一口食べます。


すると、チョコを食べなかった場合と比べて、あなたはそのお買い物で商品を購入する可能性が高まるのです。

 

ブランドものや旅行の予約など、新たに欲しくなるものもあるでしょうし、日頃あなたが我慢しているものに対しても我慢の糸がゆるむようになります。

(ただ、甘いものが苦手だという場合はまた話が変わってくるでしょう)

 

 

〜食べすぎても逆効果?〜

「甘いものを食べたら、自分を甘やかしたい気持ちが増す」

これは、マーケティングで応用できそうな内容ですね。

 


お客さんにより購入してもらうための方法として効果が期待できます。

 

ただ、その際ふたつご注意いただきたいことがあるのでこれからご説明しますね。

 

 

①満足したら意味がない

ここまでのお話では、甘いものを一口食べてもっと欲しいと思う気持ちが購買意欲を増やすことにつながるとお伝えしました。


つまり、「もっとほしい」という気持ちが重要となるのです。


したがって、「もう満足だわ〜」という状態になると、自分を甘やかせたい効果は期待できません。

 


一口が大切なのです。

 

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 ②甘いものを我慢した場合、買い物を我慢する気持ちも強まる 

甘いものを一口たべることで「もっと欲しい、もっと満足したい自分を甘やかしたい」という気持ちが強まります。


反対に、買い物の前に甘いものを我慢すると、その我慢は甘いもの以外へも影響します。


我慢した場合、こらえる気持ちが増すため、甘いもの以外の商品を我慢する気持ちも強まるといわれています。


したがって、できるだけお買い物前に「我慢される」状況をつくらないようにすることが重要です。


甘いものを一口食べる状況をつくることは、お客さんの購入を抑制する可能性もあるため注意してください。


そもそも、そのような状況をつくらない方がよい場合もあるということを、あなたに覚えていていただけると嬉しいです。

 


〜甘いもの、制作物に活用できる?〜

このような効果あるコツがわかったら、さっそくデザイン制作でも応用したいなと思いますよね。


個人的にはものすごく思います!

 


でも、実際デザインではどのようにすればいいのでしょうか。

ポスターからポスターをみたお客さんへ自動で試食の提供なんて高度すぎて難しいですよね。


そこで今回は、デザインの内容をというより、制作で使う写真や完成した制作物に対して使えそうなので共有させていただきます。

 

 

【写真について】

制作で使う写真ですが、やはり解像度が高くてできるだけ鮮明なものを使いましょう。

 


鮮明なものであるほど、それをみたお客さんに擬似体験をしてもらえる効果があるからです。


これは、ある程度の時間が経ってからの効果にはなりますが、実際に食べていなくても実際に食べた場合と同じような記憶となると言われています。

 


【制作物の設置場所について】

あなたが、制作物の設置場所を指示できる場合、お客さんが甘いものを食べる可能性のある場所に設置することをおすすめします。


たとえば、休憩所でお客さんが座ったときに視線がいく壁、ベンチの真横、駅の柱など。

 


甘いものをちょこっと食べるような機会のあるところに配置して、甘いものを食べる客さんがお菓子を食べながら目に入るように設置することで


お客さんが甘いものを一口食べたときに生まれる「もっと」の気持ちと、制作物の内容の商品への気持ちを関連づけられる可能性が上がるでしょう。

 

 

 

ただ、お客さんが「満足した」という気持ちになるうな場所では意味をなさないので、「お客さんがほんの少し休憩するような場所」を慎重に選んでみてくださいね。

 

 

〜まとめ〜

甘いものを一口食べたあとの「もっと欲しい」の気持ちは、それ以外の商品へも及び、より購入促進へとつなげることができる

 


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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。

 

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この内容は、あくまで個人の経験や学習によるものですので、すぐに売り上げが上がる確実な方法などとは捉えず、こんな考え方や方法もあるという目で読んでいただけると幸いです。

 

 

 

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