人の表情と顔はデザインに利用できるか?
人と話をするとき、話の内容よりも相手の反応が気になった、今日このごろです。
直接話しているとき、話の内容と声のトーン、他にも表情から相手の気持ちを感じとるものですよね。
私は、結構気にしてしまうタイプで、話す内容がいいものであって、何も悪い内容のない会話でも、相手の反応がなんとなくいつもと違うと気になります。
なんとなくなのですが、気になるんですよね。
気になる度合いは、人それぞれですが、少しでも気になった経験はないでしょうか?
明らかな理由は言えないけれど、なんだか気になる。。。
そこで思ったんです。
この、気になるという気持ちもデザインづくりで使えないだろうか?
もちろん、デザインで使う"気になる"の気持ちは、「なんか、モヤモヤする、イヤだな」といったマイナスのものでなく、プラスの気持ちです。
調べるとやはり、脳科学との関係もありました!
うまく利用する方法を考えていくためには、まず、脳科学のことから理解が必要です。
それに関する仕組みを理解すれば、より有効的にデザインづくりで役立てられると思うのです。
脳科学。
ここではニューロマーケティングとも呼ばれますが、人の表情は、相手に抱く好意へ影響するということが実験で証明されています。
しかも、人種や文化の違いとは関係ありません。
人と人の間で行われるコミュニケーションでは、会話の内容、声のトーン、表情がそれぞれ人に好意を与えます。
そして、その度合いは、会話内容と声のトーンと表情とそれぞれ異なります。
ある実験で、コミュニケーションをとるときに聞き手が受ける好意度について調べられました。
調べると、会話の内容・声のトーン・表情のうち、聞き手に与える好意度は
内容:7%
声のトーン:38%
表情:55%
でした。
この結果から、表情が好意度に与える影響はとても大きなものだと言われています。
かんたんな言葉でいうと、コミュニケーションでは表情が一番重要になるということになります。
コミュニケーションでは、内容や声のトーンより、その顔の様子が相手の心に一番響くということ。
コミュニケーションで相手に与える印象を大きく左右するものは、表情だということになりますよね。
加えて、人の顔は、潜在意識の中でもより認識されやすいものだとされています。
人が顔を認知するときに行われる処理はとくに早いのですが、これは脳の中に顔の処理をする部分があるためです。
人は生まれつき、顔に対して認知処理がとくに早いので、そちらに注意が向きやすいのです。
したがって、表情をデザインでうまく使えば、デザインを通したコミュニケーションの受け手は、好意的にメッセージを受け取ってくれそうです。
まとめると、
◆人のコミュニケーションでは、表情が印象を強く左右する。
◆人は顔の認知処理が生まれつき早く、顔があるとそこに注意をはらいやすい。
ということがわかりました。
次回はこれを利用したデザインづくりを考えていきたいと思います。
今回も、最後まで読んでくださってありがとうございました。
次回も、少しでもお役に立てる情報でありつつ楽しんで読んでいただけたらなと思います。
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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
この内容は、あくまで脳科学の視点によるものですので、すぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないようお願いいたします。
抹本