②目を奪う の作り方
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★今回は、目を奪う方法のお話★
前回(①目を奪う の作り方)では、お客さんの目を奪うためには、示差性(他と違うこと)がポイントになるというお話をさせていただきました。
▼前回の詳しい内容はこちらからご覧いただけます
https://design-no-kagakusiki.hatenablog.jp/entry/2019/10/11/235953
(①目を奪う の作り方 の記事へ移動します)
〜違いを作るために考えるべき足し算・引き算〜
示差性(他と違うようなこと)を表現するためには、まずどのような場所に配置されるかを知らなければなりません。
ポスターにしても商品パッケージにしても、バナー広告にしても、どのような場所に置かれるか、使用するかによって変化の付け方が変わってきます。
シャンプーをドラッグストアの商品棚に置くなら、商品同士の間隔が広いか狭いかといったところまで、できれば詳細にイメージしてからデザイン制作を進める方がおすすめです。
ドラッグストアは、あまり店舗全体に壁をつくるこもなく、お店の外にいるお客さんからも商品が見えるような陳列になることが多いです。
遠くからみて、目立ったり目を奪ったりすることは、例えば、商品が並んでいる間隔が狭いとそれだけ他の商品との差を分かりやすくする必要があるからです。
ところせましとたくさん並んでいるシャンプーボトルの中にこのような商品があれば目につきますよね。
上のボトルやパッケージはシンプルさとう違いを作ったことでお客さんの目を奪いやすくできています。
これとは反対に違いを作るために色々含めすぎるとどうなるでしょう?
その例として選挙ポスターを思い出してみてください。
単体でみると、とても目を引くものが多いですね。
しかしそれらが並ぶと、何に注目してよいかがわかりにくいことはありませんか?
周りとの差を作ることが大切なポスターです。
だからこそ違いをつくる必要はありますよね。
しかし、「違い」をプラスしすぎて、何が何だかわかりにくくなる場合もあるります。
制作物の配置や使われる目的などによって、「違い」の足し算・引き算を見極める必要があるのです。
〜デザインしていくポイント〜
制作でデザインを考えるにあたって私は2つパターンがあると考えています。
1つが、他商品と比べた違いを出すパターン。
パッケージなどに多いと思います。
もう1つが、ひとつのデザイン内で違いを出すパターン。
これはポスターやチラシのような制作物に多いです。
それぞれ違いを作るポイントについつて箇条書きでお伝えしていきますね。
〈パターン① 他商品と比べる場合〉
主にパッケージやボトルなど包装系が対象となります。
周りで似たような商品がある場合、まずはそれらの商品の傾向を把握してみましょう。
それからデザインを考えていくことがおすすめです。
・その分野で使われそうな色や雰囲気をあえて他のものにする
(あまりにも合わないものにならないように注意)
・その分野の商品で、形ではないものを取り入れる(そのパッケージでよく丸型◯デザインを使っているものならダイヤ型♢を取り入れてみたり)
・シンプルに伝えたことを絞る
・イラストや写真のテイストを見直す
など。
〈パターン② ひとつのデザイン内の場合〉
主にポスター・チラシ、POP、バナーなど商品の販促物が対象となります。
ひとつのデザインの中で変化を作りましょう。
目立たせたい部分や文字の
・色を変える
・文字にフチをつける
・文字のサイズを変える
・太い線を引く
・集中線を使う
・デザイン全体と比べて、反対色(補色関係やそれに違い配色)を使う
・背景を変える(背景の色や柄を変えたり)
・枠で囲む
・フォントを変える(違いの大きなフォントがおすすめ)
など。
最後に...
先日、こんなPOP見つけました。
近くと...
これは、POP自体がたくさんの商品棚の示差性として働いています。
とにかく店内に入った瞬間に一気に目を奪われて、なにがあるんだろ?と思ってしまいました。
どんな商品が置いているか気になって近くまで行ったほどでしたよ!
〜結論〜
目を奪うポイントは、示差性にある。
デザイン制作を進めている中でほかにもたくさん示差性をだすポイントがあるでしょうし、きっとあなたの中でもよくこの方法を使うといったものもあると思います。
ぜひ、この記事を起点に改めて「違い」について意識していただけると嬉しいなと思います。
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この内容は、あくまで個人の経験や学習によるものですので、すぐに売り上げが上がる確実な方法などとは捉えず、こんな考え方や方法もあるという目で読んでいただけると幸いです。
抹本