もったいない配置してませんか?


★今回は、脳に効果的な価格の配置場所について★

 


先日、通信販売の番組を観て、「これはテクニックが使われているやつや!」と思ったことがあったので共有させていただきたいと思います。

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その前にまずは、全体のお話の結論からどうぞ。


【結論】メニュー表など、価格を表示するものは、その価格の配置を目線のはじめから順に高いものにすること

 

 

 

〜番組で目の当たりにした心理術〜

 


つい先週末のこと、私は、通信販売の番組を久しぶりに観ました。

 


観たといっても、テレビのチャンネルを回していたらちょうどやっていたというイメージです。

 


なんとなく、久しぶりで懐かしい気分になったので、チャンネルをそのままにしました。

 


販売されていたものは、羽毛布団。

羽毛布団といっても夏も使える通気性のよさが特長で、

 


とても軽くて、暑い夏でも涼しさを作り出してくれるといった商品でした。

 


なんでも、身体の体温で発生した熱は湿気を外に逃がしてくれるんだとか。

(結構、よ〜く観ていました)

 


商品説明が終わったあとは、いよいよ値段について。

 


価格については、このような具合で言われていました↓

 


「お値段は、◯◯◯◯円!

 


でも、今日だけ◯◯◯◯円を△△△△円にいたします!

 


そしてそして、この◯◯をつけてこのお値段。

 


さらにさらに…」

 


と続きました。

 


よくある、よく聞く内容ですが、やはりはじめに提示される価格が高く、最後に提示される価格は低いものでした。

 

 

 

「ワザとそのような順番で値段を伝えているんだ!」とわかっていても、最後に提示された値段を聞くと、お得に感じてしまうのです。

 


あなたは、そんな経験ありませんか?

 

 

 

これは、コントラスト効果によるものです。

 


コントラスト効果とは?〜

コントラスト効果とは、同じものでも、何かを比べることで印象が変わるという心理効果のことをいいます。

 

 

 

まず、値下げする前の値段を提示して、それから沢山の特典を盛り込んで、そのあとさらに値段を時間限定で下げるなど。

 


同じ値段であっても、比べるものがあることでより安く感じさせることができるのです。

 


〜デザインやビジネスでの応用〜

これは、通信販売ではない場面でも活用できます。

 

 

 

 


例えば、メニュー表やカタログなど、ある程度、お客さんがそれを読む順番が決まっているものです。

 

 

 

上から読むもの

右から読むもの

 


あなたが作るメニュー表やカタログのデザインは、上から下へ読むものですか?右から左へ読んでいくものですか?

 


もし、あなたがデザインするものが、いくつかの価格を並べて提示するもので、お客さんが読む順番がある程度決まっているものであるならば

 


価格は、読みはじめの方から読み進める方へと順に

高い値段→低い値段へと配置していくことがおすすめです。

 


上から読むタイプのメニュー表では、そのカテゴリーのなかで上から高いメニューの値段を載せていきましょう。

 


メニュー表の下に配置するものほど、価格が安いものになるといった具合です。

 


このようにすることで、コントラスト効果が期待できます。

 


はじめに提示するものの値段が高い方が、あとからみる値段をより安いものだと感じさせる効果が期待できるんですね。

 

 

 

よく考えてみると、いろいろなとこほで利用されていると思いませんか?

 


ちょっとだけ思い出してみると、何か思い出しませんか?

 

 

 

ほかにも、身の回りでコントラスト効果は使われていますし、使えるものもあります。

 

それについては、また、ほかの機会にお伝えさせていただきますね。

 


今回は、コントラスト効果について、ぜひご存知いただけると嬉しいです。

 


〜まとめ〜

コントラスト効果とは、同じものであっても、それと何かを比べることで印象が変わるという心理効果のこと。

 


・価格の表示は高いものから低いものへと、お客さんの視線のはじめから並べていくとコントラスト効果が期待できる制作物になる。

 

 

 

 


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この内容は、あくまで個人の経験や学習によるものですので、すぐに売り上げが上がる確実な方法などとは捉えず、こんな考え方や方法もあるという目で読んでいただけると幸いです。

 

 

 

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