「欲しい」の行動をさせるもの
「これ、欲しい!でも...」と悩んで結局購入せずに終わった経験ありませんか?
私はよくありますよ。
中古の本を売ってるお店で、いいなと思った本の値段をみてみると
意外と高くて悩んでやめたり。
その反対もあります。
欲しい!と思って金額を見ると思っていたよりもまた高くて少しがっかり。
ただ、今度は「いやいや待てよ、これはきっと自分のためになるはず!投資だ!」と思ってまた少し悩んで、
お店を離れ、一週間後に買ったこともありました。
私は優柔不断な性格なので、このようなことがよくあります。
よくあるので、結構時間を無駄にしてしまっているかもしれませんね。
ただ、この購入するかしないかの決断が成されているとき
何も手立てを打てていないとすると、商品販売をしているお店にとっては、ものすごくもったないことだと思いませんか?
考えに考えた末、お客さんが「購入する」という選択をしてくれたらいいのですが、「購入しない」という選択がされたらもったいないです。
せっかく興味を持ってもらえて、あと一歩だったのに。
あと一押しで買われたかもしれないのに。。。
あと一歩というところをどうにかして購入へ方向を定めてもらうことはできないものでしょうか。
自分がその場にいなくても購入してもらえるよう促せる工夫は何かないものでしょうか。
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あるか、ないかでお答えすると、答えはあります!
その方法とは、興奮を作り出すことです。
理由は、人は興奮すると、感情が高ぶって早く判断を下そうとするからです。
つまり、少しでもいいなと思ってもらえたら、より「購入する」選択へつなげられるということです。
興奮していない冷静な状態と比べて、興奮しているときは、あれこれと検討するより早く決断してしまおうとするのです。
しかも、一度興味をもってもらえて少しでもお客さんの気持ちが「欲しい、購入したい」と傾いていれば、
できるだけ、それを肯定する要素を探しはじめます。
つまり、少しくらい買うのをやめようかなと思ったとしても、早く判断を下そうとしている状況のなかでは
「買った方がいい理由」を探して自分を説得するようになりやすいのです。
さて、それでは興奮はどのようにつくればよいでしょうか。
何か刺激的なイラストでしょうか?
キャッチコピーでしょうか?
答えは、イラストでもキャッチコピーでもなく、色です。
興奮を引き起こすためには、色を使ってみましょう。
色への印象や反応は、主観的なものが多くて性別や年によっても変わりますが、とくに女性の場合、明るくて鮮やかな色をみると、興奮状態になりやすいといわれています。
男性に比べて女性は、明るく鮮やかな色をみると、興奮して支配的になりやすいことが色を使う理由です。
ですので、明るく鮮やかな色を商品のパッケージやラベルなどで使うことができれば、意識していなくとも脳の中では興奮やそれに近い状態がつくられます。
興奮状態になればより判断をはやく下そうとするため、そのデザインなかに
商品を手に入れることで得られるメリットなど、お客さんにとって嬉しい内容やお得な内容を入れておきましょう。
商品へ興味を持った人であれば、「購入」を肯定的にする理由を探し出すので
選択肢「購入する」を選んでもらえやすくなるでしょう。
興奮を味方につけて、お客さんの選択の後押しをする。
よい興奮つくることができれば、デザインは見た目のデザインだけでなく、売り上げにつなげられるようなもっと意味のある仕事をしてくれるようになります。
ぜひぜひ興奮を味方にしていきましょう!!
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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
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この内容は、あくまで個人の経験によるものですので、売り上げなどすぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないよう、あらかじめご了承ください。
抹本