脳が喜ぶ 分かり易さ とは?


ヤフーニュースの見出しは、英半角のスペースを含めて13.5文字以内でつくるようにされていると聞いたことがあります。

 

理由は、パッと見たときに把握しやすい文字だからだそうです。

 

 

「わかりやすく説明した方がいい」とか「一文は短く書きなさい」とか、幼い頃から大人になるまで何度も出会ってきた「わかりやすく」というアドバイス

 

 

私は幼いころ、夏休みの宿題のなかに読書感想文がありました。

 

当時は、400字づめの原稿用紙3〜4枚分の感想が必要で、頭の中から言葉を絞り出して想いを書き表したことを思い出します。

 

ただ、私は言い回しがあまり上手いほうではありませんでした。

しかも、一文の中に表したい事柄が結構多くて、一文が3〜4行に渡ることもありました。

 

 

そんな時、「一文が短いとわかりやすくなるよ」と母に教えてもらったものです。

 

しかし実は今でも文章を書くと、色々修飾してしまい長くなることが結構あります(笑

 

 

文章のわかりやすさは、使う言葉の難易度なども関係しますね。

 


しかし、一番かんたんに「わかりやすく変えるコツ」は一文を短くすることだとほかの人に教えてもらったことがありました。

(ほかにもっと、かんたんな方法をご存知でしたらぜひご共有ください^ ^)

 

 

文章のわかりすさ=短い文

 

 

たしかに、一文が短い文章だと、少しくらい難しい表現があっても、理解しやすくはなりますよね。

 

 

かんたんな内容でも、修飾語がたくさんあって長い文より、


いくつか難しい言葉があったって短い文である方が理解しやすいのではないでしょうか。

 

 

さて、ここからが今回の本題です。

 


文章でも言葉でも、伝えるものはわかりやすい方がいいですよね。

 

 

でも、それはなぜ?

・・・わかりやすい方が好まれるから。

 

 

では、好まれるようにたくさんわかりやすくすればいい。

 


しかし、どうすればわかりやすいと感じてもらえるのか?

脳の理解として、何がわかりやすいのか?

 

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どのような工夫が、脳にわかりやすいという信号を送ってくれるのか

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それが疑問に残ります。

 


そして、それがわかれば、もっと好まれるデザインに一歩近づけますよね。

 

 

まずはその工夫からお伝えしたいと思います。

 


わかりやすいものとは、理解が流暢に行えるもののことをいいます。

 

「わかりやすさ=理解の流暢性が高いもの」というかんじ。

 

 

脳は、理解するまでに時間がかからないもの、パッと理解できるものを好むということですね。

 

 

具体的に、流暢性が高いもの(理解しやすいもの)とは


普段からたくさん見慣れていて見ていて頻度が高いもの。


例えば、毎日電車の中で見る同じ広告やTVでよく観る同じCM、ラジオでよく聞く同じフレーズなどですね。

企業のロゴやキャッチコピーも含まれます。

 

 

流暢性が高いものとは、このほか、最近みたものなど記憶に新しいものや長時間見ていたものなどです。

 

例えば、昨日行った展覧会の絵、新たな家電購入の検討でたくさん目にした機能を表すマークなどですね。

 

 

流暢性の高いものがわかりやすいと感じられる理由は、脳があまりエネルギーを使わずに理解できるからだとされています。

 

脳は、だいたいいつももっているエネルギーをできるだけ効率的に利用しようとしています。

 

 

それを考えると、理解までにかかる時間や思考をあまり使わない方が

難しいものに比べてエネルギー消費は少ないので、よりかんたんにわかりますよね。

 

 

つまり、できるだけ労力を使わずに理解できる方が理解しやすく、脳にあまり負担がかかりません。

脳に負担がかかりにくいというものは、脳にとってわかりやすいということになるのです。

 

 

したがって、以下のようなものは「わかりにくい」とみなされやすいです。

・たくさんの選択肢があるもの

・決定に至るまで検討する内容が多いもの

・商品について理解しにくい説明やパッケージ

など

 

これらは、脳が負担を感じてしまいます。


そうなれば、その商品を選ばれにくくなり、結果として購入される確率が下がるのです。

 

 

商品に関わるデザインづくりで「わかりやすい」を考えるとき、

 

・理解するまで時間がかからないか

・文字は読みやすいか

・すぐに目に入るもの(デザイン)か

・選択肢が多くわずらわしく見えないか

(どうしても多い場合は、できるだけまとめて選択肢を少なく見えるように工夫を)


などに気をつけ、「かんたんに分かる」をつくることに気をつけてみてください。

 

そのようにできれば、いままで除外視されていたものでも、

 

お客さんの選択肢の中に入ることができたり、お客さんの中で迷っている選択肢の中でも上位の位置につける可能性がアップするはずです。

 

 

キーワードは「かんたんに分かる」です。

 

 

難しくなりそうなとき、なってしまったとき、パッケージのリニューアルなど。

いろいろな場面で「かんたんに分かる」を創りだしていきましょう!

 

 


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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。

 

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この内容は、あくまで個人の経験によるものですので、売り上げなどすぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないよう、あらかじめご了承ください。

 

 


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