コレ、大切ですか?
雰囲気をつくることについて
みなさんはどのように考えていますか?
私は重要ポイントだと思っています。
〈もくじ〉
①印象作りに必要なそれっぽさ
②デザインで印象を装備する
①印象作りに必要なそれっぽさ
部屋の雰囲気も服装による雰囲気も。
雰囲気って大切ですね。
デザインをつくるときも雰囲気は大切です。
"◯◯っぽい"をつくりだすことは、結構、重要なポイント。
服装でも雰囲気ってありますよね。
相手へどんな印象を与えたいか、今日はどんな雰囲気でいこうとか。
ショッピングモールへの買い物なら、ショップのマネキンに負けないくらい大人の女性らしい、ちょっと遊びっ気のあるスパイスを入れてコーディネート。
好きな人とのデートなら、相手の好きそうな雰囲気で。
◯◯くんはかわいい感じが好きって言ってたから、柔らかな曲線柄や小花が一面に色がるワンピースを中心にそれに合わせたカーディガンやハットでコーディネート。
ほかにも、モード系で都会的な印象を与えたいときには、白や黒など無彩色な色を中心に洋服やアイテムを選んだり。
フェミニンでふんわり女性らしい雰囲気をつくりたいときは、パステルカラーや柔らかくて優しいライト系・ソフト系のトーンのスカートやワンピースをよく選びますね。
スポーティーに見られたいときは、元気な印象のつよいビビットカラーを選んだり、原色に近いトーンカラーを選ぶ方も多いのではないでしょうか。
このような感じで相手へ与えたい印象によって、使うものを選びますよね。
ある意味、そのように見せるための装備です。
デザインでも、装備が必要です。
②デザインで印象を装備する
値段の高いお菓子を売りたいとき、ポップで親近感の強いデザインのポスターは、売上に役立ってくれるでしょうか。
ポップなポスターを見たお客さんは、きっとデザインの雰囲気からこれくらいの価格かなとなんとなく価格イメージも作り上げます。
そのうえで、実際に値段をみるとびっくり!
「こんなに高いの?」となりかねません。
高級喫茶店で飲むコーヒーとコンビニのイートインで飲むコーヒーと同じようなのことです。
このポスターも。
このAとBは、デザインのお仕事に入って少し経ったとき
実際に私が作らせていただいたものです。
同じ商品ですが、雰囲気が違うだけでこのように変わります。
A
B
実際に一方は使われました。
使われなかったもう一方が通らなかった理由は、ちょっとチープな印象を与えてしまうため、商品開発の意図と離れてしまうというもの。
(目指すは、高級すぎない手の届く身近な贅沢路線の商品でした)
お客さんは、強く意識せずともその雰囲気で、だいたいの価値を想定しているのです。
つまり、同じものでも雰囲気の演出のって、お客さんに「これを買うのは損だ!」と思われてしまう可能性もあるということです。
反対にいうと、デザインでつくる雰囲気次第で、商品に好印象を与えるということにもなります。
商品やサービスを売るとき
お客さんにどのような印象をもってほしいか、どのような気持ちになってもらえば購入という選択をしてもらえるのか
一度、考えてみてから、デザインづくりをはじめましょう。
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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
#デザイン #科学 #売上
この内容は、あくまで個人の経験によるものですので、売り上げなどすぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないよう、あらかじめご了承ください。
抹本
「つづきはWebで」の真実
知りたい気持ち、気になる気持ちを作り出すために、知識の隙間理論が使えます。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、隙間理論って初めて聞いた方は、いきなり知識の隙間理論なんて言われてもわからないですよね。
私もはじめて聞いた時は、???というかんじでした。
ご説明させたいただくために、まず、
突然ですが、世界の大陸名を全てお答えください。
ヒントは全部で6つです。
.....
いかがでしょう?
恐らく中学生のときに地理で習った方が多いのではないでしょうか。
全部答えられましたか?
4つ思い出した方はあと2つです。
5つ思い出した方はあと1つ。
あと、1つや2つの方はとくに
思い出せないものがなんだったのか、気になったり、確かめたくなったりしませんか?
6つ全て思い出せた方は、よろしければ、あと1つ思い出せば...という場面を想像してみてください。
この、あと1つとか、あと2つとか、とにかく気になる、知りたい、思い出したいと思うことが"隙間理論"に当てはまります。
人は学べば学ぶほど、知りたいことが増えてその隙間を埋めたくなるのです。
反対に、まったく知らない場合は、そもそも「もっと知りたい」と思うものが生まれないので、隙間理論は関係なくなります。
先ほどの大陸名の例でいうと、大陸名を1つ思い出せたり、まったく記憶に残っていなかった場合がそれにあたります。
知ってしまったがゆえに、もっと気になることができて、それを知りたくて仕方なくなるという理論が、知識の隙間理論と呼ばれるものです。
"好奇心の隙間理論"と呼ばれることもあります。
※先ほどの、大陸名は
ユーラシア大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、南極大陸の6つが答えです。
さて、知識の隙間理論についてお伝えしたところで、実際に隙間理論が利用されたポスターやDM、webのバナーなどはありませんか?
なぞなぞや問題形式のものが多いように感じます。
ある漢字の問題で、
6つの熟語が表示され、その6つに共通して入る漢字一文字はなんでしょう?
答えはwebで
という広告や
美容系の内容で
1位◯◯◯
2位◯◯◯
3位◯◯◯
ここに共通するのはなんでしょう?
気になる方はスタッフにお気軽にお聞きください。
というようなPOP.などなど。
よく思い返すと、テレビCMやwebの動画広告でもよくありますよね。
動画の場合、ストーリーが途中まで展開されて、続きは店頭でなど。
とにかく、知識やストーリー・ネタで相手の知識や記憶にタネをまき、"気になる隙間"をつくるというもの。
こんな言葉の内容をみると、ちょっと難しいように感じてしまいそうですが、4コマ漫画の4コマ目はお預けにするのです。
表現が悪いかもしれませんが、起承転結の「結」を良い意味でじらす方法です。
これによって、お客さんに行動してもらえる機会が増えます。
例えば、答えを知るためにWebページを開いてくれたり。
でも、Webページを開いてもらえるだけでも、問題の「答え」以外の情報に触れてもらえます。
お客さんによっては、その内容が気になるという方もいるはずです。
そうやって、まずはお客さんと企業やサービスとのマッチングが図られているのです。
最近では、サイトにお客さんを呼び込むために、ここにアクセスすると◯◯に応募ができるなどという方法も増えているのではないでしょうか。
ほかに、店内POPの内容で知識の隙間理論を使うことで、お客さんと店舗スタッフの交流のきっかけをつくることもできます。
店内POPで、来店するお客さんが気になりそうな問題を投げかけて、
答えはスタッフさんまでお気軽に
というような流れを作ると、どうしても答えを知りたいお客さんはスタッフさんに話しかけてくれるでしょう。
お客さんがスタッフさんに話しかければ、会話が生まれます。
会話の内容さんによっては、商品が売れる可能性も高まりますよね。
そして、スタッフさんが会話をするということは、お客さんから商品の質問を受けることもあるのでスタッフさんの知識や接客力アップにもつながります。
小さなことですが、それが積み重なれば大きなものになりますよね。
思っているより身近なところで、知識の隙間理論が使われているから、びっくりです。
ぜひ探して、そのワザを盗んでみてくださいね。
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この内容は、あくまで個人の経験によるものですので、売り上げなどすぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないよう、あらかじめご了承ください。
抹本
人が熱心に見たくなるもの〜なぜ服を着せた写真を撮っているのでしょう?〜
なぜ服を着せた写真を撮っているのでしょう?
一答えは、お客さんに興味を持ってもらうため
〈もくじ〉
①興味をもたれやすい写真とは?
②人が熱心に見たくなるもの
◾️①興味をもたれやすい写真とは?
売るときに使う写真は、あなたが売ろうとしている商品が使われている写真を使う方がおすすめです。
いえ、使った方がいいです。
チラシでも、Webでも。
オフラインでも、オンラインでも。
例えば、洋服やピアスを売りたいとき、商品説明につかう写真としては、洋服を着てお出かけする様子の写真や耳にピアスをつけて嬉しそうにほほえむ写真を使うとよいでしょう。
商品そのものの写真よりも、使われているイメージ写真の方が興味をもたれる傾向にあるからです。
興味を持たれる機会が増えれば、それだけ売れる機会にもつながりますよね。
◾️②人が熱心に見たくなるもの
人は、幼いときから絵本や小説を読んできました。
小説でなくとも、マンガを読んだり、アニメや映画を、観たりしてきたはずです。
私は、よく絵本を読んでプリンセスの世界に憧れていました。
またあるときはハリーポッターの映画をみて、その世界に憧れを抱いて、夢にまででてくるくらい夢中になっていました。
つまり、幼いときから、私たちはストーリーを好んできました。
そして、商品の写真ですが、商品が使われている写真の方が、商品単体のものよりもストーリーを感じられますよね。
幼いころから馴染みある物語。
私たちは、ストーリー性のあるものに興味を持ち、受け入れやすいのです。
同じことを理解するとき、難しい文章で説明されるよりも、何かエピソードで説明されたり、マンガで読んだ方が読むハードルが下がり、すんなり受け入れられますよね。
難しいことが書いていそうな記事も、出だしがなにかの物語だったら、ちょっと読んでみたくなりませんか?
このように、そこにストーリーの要素があれば、受け入れてもらいやすいのです。
"物語"はわかりやすさにもつながっているかもしれませんね。
あなたが売りたいモノにはどんな物語がありますか?
どんな印象で興味をもってほしいですか?
ぜひ、物語を感じさせる写真を使って、お客さんの興味をたくさん集めてください。
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抹本
なぜみんなキレイな写真を使うのか?
鮮明な写真を使わないといけない理由
〈もくじ〉
①なぜ鮮明な写真なのか
②写真の効果的な配置場所とは
◾️①なぜ鮮明な写真なのか
チラシやポスターなどを使って料理の告知をするとき、できるだけキレイで鮮明な実物に近い写真を使いますよね。
料理写真を入れて販促物を作るとして、あなたが、できるだけキレイな写真を使うのはなぜですか?
なぜ、ぼやけた写真やモノクロ写真ではいけないのですか?
こんなことを質問したら、「キレイで鮮明な写真のほうが美味しそうに見えるからに決まってるじゃん!」と反応が返ってきそうですね。
まさに、その通りなんです!
シズル感のある、鮮明な写真は、人の認識に写真の料理を食べたことがあると疑似体験を与えてしまうほどのパワーを持っているんです。
人に美味しそうな綺麗な写真を見てもらったあと、数日経ってそれを思い出してもらって食べたかどうか質問すると、数日前に料理の写真を見せられただけなのに、その人たちの中には試食したと錯覚して記憶している人がいたほどです。
これは、偶然の結果ではありません。
鮮明な写真ほど、人の認識のなかに疑似体験として記憶させる力があります。
だからこそ、写真を使うときはできるだけ本物に見えるようなものを載せましょう。
また、もっと疑似体験として記憶してもらうためには、料理のお肉のジューシーな部分をアップしたり、チーズがとろける様子に焦点を絞った写真を載せることをおすすめします。
美味しそうな写真を使っても、美味しいと感じるのは心の中でだけだから意味がないという意見もあるかもしれません。
しかし、心の中だけでもいいのです。
心の中で一層美味しいと感じてもらえることができれば、それはそれを味わう疑似体験となり、感じた人の脳に残り、料理への肯定的な意識を高めることができます。
料理だけでなく、商品でもそうです。
◾️②写真の効果的な配置場所とは
最後に、私がポスターをつくるときによく使う方法をご紹介して終わりたいと思います。
ご存知の方がほとんどかもしれませんが、人は横書きのポスターなら「Z」、縦書きなら「N」の方向で視線を動かすことが多いです。
つまり、縦書きでは視点のスタートが用紙の左上、横書きでは用紙の右上ということです。
横書き→Z方向=用紙の左上
縦書き→N方向=用紙の右上
イメージはこのような感じ。
(裏紙でごめんなさい)
私は、この視点のスタートに鮮明な写真を配置するようにしています。
なぜなら、視点のはじまりに感覚を刺激できるものを配置しておけば、気にしてもらえる可能性が高まるからです。
ポスターでもチラシでもDMでもなんでも、お知らせや紹介は作るだけでは意味がありません。
内容を見てもらえてはじめて、スタートラインに立てます。
内容をみてもらうために、
「いかに気づいてもらい、視線を内容へ動かしてもらえるか」
それがお客さんを呼べるかいなかの勝負になるんですね。
したがって、私はまずは気づいて記憶に残してもらったり、よい商品イメージをもってもらったりするために、はじめの入り口として、視点のはじまる位置に訴えたいものを配置します。
もちろん、写真だけでなく、訴えたいものなのや印象に残りそうなもの、よいイメージを与える要素、注目を集めそうなものでもOKです。
とにかく、まずは内容をみてもらう前段階として、内容を気にしてもらえるように、記憶してもらえる工夫を行なってみましょう。
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抹本
商品に興味がない人買う気がない人に振り向いてもらうには
商品に興味がない人や買う気がない人にも方法によっては興味を持ってもらえます。
そのためにはお客さんに商品を自分ごととして考えてもらう必要があります。
今日は自分ごととして捉えてもらうためにどうすればよいかお話させていただきますね。
〈もくじ〉
①テレビショッピングで使われる人の行動心理学
②自分ことに考えてもらうデザインへ
◾️①テレビショッピングで使われる人の行動心理学
今日、5月12日は、母の日でしたね!
GWはじめ頃のタイミングから今日までテレビショッピングでは、バッグやポーチや日傘などさまざまな女性用の商品の販売にとくに力を入れられていたことだと思います。
商品の色展開も複数で、赤色、黄色緑、グレー、ブラウン、キャメルなど買う気がなくてもちょっとでもいいなという気持ちになってしまいそうなカラーがよく紹介されています。
さて、なぜはじめにテレビショッピングの話をさせていただいたかというと、テレビショッピングの要素がデザインに役立てられるからなんです。
カラーや商品展開数についてです。
テレビショッピングの関係者の中では「商品を5色展開にすれば売れる」という話があります。
それは、5色が、好きな色を考えるときに丁度よい数だからです。
商品を買う気がなくても、テレビショッピングを見ているとなんとなく「私だったらこの色にするかな」と思っていきます。
すると、はじめは全くほしいものでもなかったのに、だんだん欲しくなってくるのです。
はじめは、「もしも買うなら」という仮説が、徐々に「これがいい」とショッピングに参加してくれるわけです。
商品を検討するなかで、3色では、少なすぎてその3色の中で、お客さんにとって好きな色がない場合があります。
反対に多めの色展開にして7色では、お客さんの好きな色がある可能性が高いですが、色数が多すぎて悩み、どの色にしようか決められずに購入に至らないケースになりやすい。
その間の5色であれば、お客さんの好みのカラーを提案できる可能性も高まり、実際に商品を選ぶには程よい数なのです。
つまり、仮定で検討してもらい、次第に自分ごととして考えてもらうために5色が丁度よいのです。
5色は、ターゲットとなるお客さんに合わせて赤や黄色、緑といった鮮やかで比較的目立つ色とベージュやブラウンなど似たような色、または目立つ色の類似色を入れるとよいでしょう。
ちなみに、場合によってはお客さんの多彩な好みに対応できるように全く違う色の展開をしたり、
明度違いや類似色のみで展開することもありますので、ターゲットとなるお客さんの好みに合わせることが一番ですね。
◾️②自分ことに考えてもらうデザインへ
さて、このテレビショッピングのテクニックをデザインで使うなら、どんなときか?
私は、よく「私なら...を徐々に自分ごととして捉えてもらう」を利用しています。
例えば、商品紹介の卓上メニューを制作させていただいたときは、どの商品を選ぶかステップ方式を使いました。
ステップ1で、どのジャンルに興味があるかをきき
ステップ2で、そのジャンルの中でさらにその時の気分を聞いてそこから商品群を絞ってもらい
ステップ3で、健康効果別に案内してひとつの商品にたどり着いてもらう
という流れです。
"なんとなく参加"してもらうためにはステップ方式がおすすめです。
あなたか"自分ごと"として考えたときはどんなときでしたか?
それを思いだせば、ほかにもヒントが見つけられそうです。
あなたの経験をヒントにもっと幅広く使える方法があれば、ぜひお教えください。
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デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
この内容は、あくまで個人の経験によるものですので、売り上げなどすぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないよう、あらかじめご了承ください。
抹本
もう何がいいかわからない! そう思ったら
同じものに熱中していればどんどんのめり込んでしまって時間が経ってしまっていたということはないでしょうか?
〈もくじ〉
①時間に気づけないと計画していても意味がない
②いつもと"ちょっと"違うことする
◾️①時間に気づけないと計画していても意味がない
気づけば時間が経っていた...
私は結構やってしまいます。
良くいえば、ひとつのことに集中できている。
悪くいえば、周りが見えなくなっている。
何時までにこれを終わらせようとか、何時になったらこの作業に移ろうとか、計画を立ててはいても、熱中しすぎて周りが見えなくなって時間のことも忘れてしまえば、せっかくの時間計画も本末転倒です。
また、注力しすぎると感覚がにぶくなってしまうこともありますよね。
ずーっと同じものに取り組んでいると、何がよいのか、どちらの方がパッと見たときにカチッとくるのかなど、本当にわからなくなります。
一方向からしかみることができずに、多方面から感じることができなくなるというところに陥ってしまいます。
例えるなら、迷路です。
10歩横へ歩けば、ほかの道があるのに、それに気付かず、ずっと立ちはだかる壁に向かったままでいるようなものではないでしょうか。
そんなことになってはよいデザインにたどり着けません。
ですので、ぜひ一度そこへの注力をやめていつもと違うことをしてみてください。
◾️②いつもと"ちょっと"違うことをする
いつもと違うことといっても、いつもしない分野のスポーツをするとか、いつもはみないジャンルのアニメを観るとかではなく、もう少しハードルの低いことをやってみてください。
例えばいつも通る道を通らず、今日は違う道を通ってみるとか、いつもは朝から外出するけれど今日は朝は家にいて午後から外出するとか。
そのような簡単なことをぜひ。
大きく違うことでもいいですが、少し違うことなら、気持ちの負担も少ないですし、何よりも"いつも"との比較ができて、いつもは気づいていなかったことに気づけます。
いつもと違う道を通るのなら、いつも通る道の通りやすさ、いつも見る野花のかわいらしさに気づくことができるはずです。
いつもと違う時間帯に外に出ることで、空気の違いを感じ取ったり、体がいかに外の空気を欲しているかということを感じることもできるはず。
最近見かけない植物や虫との出会いがあるかも。
ポイントは、いつもと "少しだけ" 違うこと。
いつもとちょっとだけ違う刺激で頭にスパイスを。
そして、"いつもとちょっと違うこと"を終えたあと、また熱中していた制作と向き合ってください。
なんだか、気分が違って見方がかわるはず。
気づいていなかったところへ目が届くはず。
ずっと集中して、四六時中そのことに力を入れることは重要ですが、ほんの一瞬だけでも目と頭の入れ替えをおすすめします。
頭は、とくに、ぼーっとしているとき、とくに学んだ知識やその日あった出来事など、多くの情報が整理されていくそうです。
いつもとちょっと違うことで、目と頭を入れ替える
自分の頭のなかにある引き出し整理のためにも大切です。
〜〜〜〜〜
デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
この内容は、あくまで個人の経験によるものですので、売り上げなどすぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないようお願いいたします。
抹本
どんなデザインがいいか悩んだら設置イメージを想像してみよう
どんなデザインにしようか迷いますか?
〈もくじ〉
①デザインに迷ったら、まずイメージ
②イメージしなかったらどうなる?
③デザインの前に、想像しよう
◾️①デザインに迷ったらまずイメージ
デザインづくりに慣れてきたら、要領もわかって、こんなときはどのようなものがいいか、どういう考え方をしていけばいいか、自分なりの型ができると思います。
しかし、経験が浅いときや未経験の分野に挑むときは悩むものだと思います。
私も今は紙ベースのグラフィックデザインを作っていますが、Webサイトのトップページをということになればどんなものがいいのか、調べないとわかりません。
でも、初めて挑むものや慣れていない分野のデザインに取り組むとき、それが使われる場面や作られる目的を考えてみてみましょう。
イメージすることが大切です。
イメージするだけでも、ひとつハードルを下げることができます。
これは私の経験から言えることにはなりますが、少なくとも、デザイン構成を考えはじめるキッカケにはなります。
◾️②イメージしなかったらどうなる?
デザインしたものが使われる場面をイメージできなければ、どの色がいいのか、文字はどれくらいのサイズでどこに配置すべきかということもわかりませんよね。
例えば、辛いお菓子のパッケージデザインをするとして、辛さを表すために赤色を使うとします。ベース色を赤色に。
すると、どうでしょう。
コンビニなどで商品棚に並べられるとき、コンビニ側やメーカーの都合にもよりますが、辛い味でカテゴライズされて並べられたとき、自分がデザインしたパッケージはお客さんの目を惹くでしょうか?
横にも辛いイメージのオレンジ色の別商品のパッケージがあると、ほかの商品と同化してしまいそうですね。
お客さんに興味を持ってもらいにくくなりそうです。
私は、過去に残念な気持ちになった経験があります。
あるお菓子屋さんの新商品ポスターを作らせていただきました。
お客さんのどんな気持ちを作ればいいか、見た人の目の動きをどんな風に移動させようかなど、色々考えて作ったデザイン構成。
納品してからしばらく経ってお店に様子を見に訪問しました。
もちろん、ポスターは貼っていただいていました。
しかし、正直、がっくりしてしまって。
ポスターが貼られていたのは、商品棚でもなく、店内の壁でもなく、厨房へ続くドアの表面の小窓部分にありました。
お客さんからはあまり目の届かないところです。
貼っていただいていたのは、とても嬉しいことですが、やはりお客さんの目につかず、興味を持ってもらえないと、お客さんの"ほしい"気持ちさえも生み出すどころか、気持ちの部分に触れることさえもできません。
クライアントと配置イメージの擦り合わせをもっとする必要がありました。
このようなことがあって、とくに設置イメージの把握に意識をおくようになりました。
◾️③デザインの前に、想像しよう
私は依頼をいただくときに設置イメージを詳しく共有してもらい、できるだけデザインしたものが設置される様子を自分の中でイメージしてから、デザイン構成に入っていくようにしています。
自分が魂を込めて作り上げたもの、せっかく自分に依頼してくださったクライアントさん。
できる限り相手にプラスになるように。
そのために、まずは設置イメージを想像することをおすすめします。
〜〜〜〜〜
デザインを科学しつくりあげ、ムダになりそうなものへ新しい価値と売上を。
この内容は、あくまで個人の経験によるものですので、売り上げなどすぐに効果の出る確実な方法などとは捉えないようお願いいたします。
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